2010年12月4日

ジュリアン・アサンジ 「なぜ世界にWikiLeaksが必要なのか」 #wikileaks

日本語で見れる、アサンジ氏のいい映像がありました。↓

http://www.ted.com/talks/lang/eng/julian_assange_why_the_world_needs_wikileaks.html

「subtitles available in」のところでJapaneseを選ぶと、日本語字幕が見れます。時間は20分弱。
ケニアの選挙や、アイスランドでの報道関連の法整備などで、実際にチェンジを起こしてきたことも語られています。

字幕翻訳の方Good job!

[追記]
アイスランドの法整備に関してはこちらの記事に詳しくあります↓

アイスランドを調査報道の聖地に ウィキリークス後押し
(asahi.com)

 [追記2]
字幕翻訳はプロの方の所業でした。道理でなめらか!

WikiLeaks のこと (『rún mo chroí』)

サーバーを遮断させたのは誰か? #cablegate

アメリカ政府の言論統制が日に日に露骨になってきていますね~。


どうやら、とりわけこの人がやっきになってウィキリークスを閉鎖しようとしているみたいです
↓ 



ガーディアン:
WikiLeaks fights to stay online after US company withdraws domain name


【一部抜粋、訳】

(前略)ジョー・リーバーマン上院国土安全保障委員会委員長は、今週はじめ、ウィキリークスを支援しているすべての組織は同組織との関係を「即刻終わらせる」よう指示した。

(略)

ジュリアン・アサンジは今朝、この状況展開は米国における「国家検閲の民営化」の一例であり、「深刻な問題だ」と言った。

「これらの攻撃が私たちのミッションを止めることはできない、だが、米国における法の支配というものについて警鐘を鳴らす必要がある。」と、彼は警告した。

(略)

昨日遅く、 データのビジュアル化を行っているTableau Software社 は、リーバーマン上院議員の要請で、ウィキリークス外交公電用のイメージ画像のひとつを削除した。

同社のブログでに、Elissa Fink はこう書いた、「当社のサーバーからデータを削除するという決断は、上院国土安全保障委員会委員長であるジョー・リーバーマン上院議員からの公共の要請に対応したものです。リーバーマン議員はウィキリークスをサーバー上で提供している組織に対し、同ウェブサイトとの関係を終了するよう呼びかけました。」

ロンドンに拠点を置く、アサンジ氏の代理人であるマークスティーブンス弁護士は、サイトのシャットダウン後、Twitterにこう書き込んだ
「 Wikileaksドメインを閉鎖させる圧力がかかったようだ 。」

「私はこれがeverydns[訳注:ウィキリークスにドメイン名を提供していた会社]自身によって行われたなんてこっとは、これっぽっちも信じていない。」と、スウェーデンのBitsec Consulting社のコンピュータセキュリティ専門家であるアンドレ・リカードソンは、ロイターに語った。

彼らに圧力がかかっていると思う、とリカードソン氏。この発言はおそらく米国当局について言っているのだ。


(略)

EveryDNS.netが言うには、[サイバー]攻撃は一週間続き、そのため同サイトはAmazonのより弾力性のあるEC2上で「クラウドコンピューティングサービス」を一時利用せざるをえなくなったのだが、この攻撃は「Everydns.netのインフラ(約50万のサイトにアクセスを可能にする)の安定性を脅かした。」とのこと。

ウィキリークスはサービス終了の24時間前に通告を受けており、「wikileaks.orgサイトのいかなるダウンも、別のドメインサービスプロバイダーを使わなかったサイト自身の問題である。」と、EveryDNSは言った。
[訳注:要するに、「24時間も時間があったら別のプロバイダーを探せるでしょ、サイトが見れないのはうちのミスじゃありません。」ということ]


(略)

木曜遅く、Amazonはブログで、政府の要請でデータを削除したという報道は「正確でない」と述べた。

Amazonいわく、

「[Amazon Webサービス]は、事前に顧客を選別することはありませんが、従うべきサービス規約というのがあります。

ウィキリークスはその規約に従っていませんでした。

違反は数ヶ所に及びました。

たとえば、規約には『利用者は、コンテンツのすべての権利を所有、もしくは管理していること、(…)供給コンテンツの使用がこのポリシーに違反せず、いかなる人や存在を傷つけるものではないことを示し、保証すること。』と明記してあります。

ウィキリークスがこの[公電の]機密内容の権利すべてを所有も管理もしていないことは明らかです。

さらに、ウィキリークスが掲載している25万点という膨大な量の機密文書が、罪のない人々を危険にさらさないよう細心の注意を払って編集されたとは思えない。」

そしてこう記してある
「企業や人が、合法的に自分のものでもないデータを大量に入手して保管し、他人を傷つけないための配慮もなく掲載し続けている場合、これはサービス規約に対する違反となる。こうした者たちはほかの場所で運用してもらわなければならない。」

しかし、コメンテーターが指摘しているように、Amazonは以前、アフガニスタンやイラクでの米国の戦争についてのデータが含まれているウィキリークスからの『戦争ログ(war log)』をのサーバー提供をしたという事実があり、今回のスタンスは過去の事実に矛盾している。


【訳終わり】

ウィキリークスはアマゾンに対し、
「[言論の自由を保障する]憲法修正第1条を守ることが嫌だというなら、本の販売などやめるべきだ。」

If Amazon are so uncomfortable with the first amendment, they should get out of the business of selling books.

http://twitter.com/#!/wikileaks/status/10073870316863488

それから、 先日書いたペンタゴンペーパーを流出したエルズバーグ氏が、Amazon不買運動を呼びかけているそうです!

http://www.antiwar.com/blog/2010/12/02/daniel-ellsberg-says-boycott-amazon/


ちなみに、一連の閉鎖問題に関する良い要約だ、とウィキリークス自身がほめていたサイト↓
Recap: WikiLeaks faces more heat in the wake of cablegate

(前文)「告発サイト・ウィキリークスにとって、長い1週間であった。AmazonやEveryDNSのせいでサイトをあっちこっちに移すようになって、問題は膨らむばかり。その一方で、政治的な問題や逮捕状をつきつけられている。真実は、危険で素晴らしいものとなるからだ。」



アサンジ氏が危惧している国家検閲の民営化ですが、
インターネットは今、ほぼ完全にアメリカに支配されています(って書くと、うさんくさい陰謀説みたいだけど)。

今回アメリカのAmazonだけでなく、スイスの「.ch」ドメインも削除されたという事実がそれを物語っています。

次回はそれについて少し。

※アマゾンのコメントの訳は以下の記事を参考にしました↓
http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20423682,00.htm

(でも主張はガーディアンと真逆)

誰がリークをしたのか? #wikileaks #cablegate



Tassaがウィキリークスについて知ったのは、2年前です。

そのときは、オーストラリアが、児童ポルノ規制の名の元にネット上での検閲をしているというリークでした。ブロックされたサイト一覧もアップされました。(なぜか歯医者のHPまで入っていた…)
その後、中国の検閲サイトに関するリークもありました。
グアンタナモ収容所の問題が発覚したのもウィキリークスが発端なのです!

いろいろすごいリークがあって、そのうちすごいことになるとは思ってたら、アフガニスタン戦争の機密文書が出て「ついに、ここまで!」と驚きました。

アフガニスタンとイラクの戦争機密文書、そして今回の外交公電。
この3つが、今年の3大リークなのですが、どうやら全ての流出が同一人物の手によって行われたんだとか。

一体誰がリークしたのでしょう?

ウィキリークスでは、元のドキュメントは暗号化され、世界中のPCを経由してサーバーにたどりつきます。そしてまた世界に分散しているハッカーが暗号を解いてドキュメントを読めるようにするらしいです(Tassaはパソコンに詳しいわけではないです…)。

何が言いたいかというと、ウィキリークスでさえ、漏洩者の断定は難しいということです。

でも、さすがアメリカ合衆国。
今回の漏洩者の目星はかなり前からつけていました。
23歳のBradley Manning(ブラッディー・マニング)陸軍上等兵です。

アフガニスタン文書流出のもっと前、今年の5月に彼はクウェートで拘束されました。
2007年のロイター社バグダッド支局に務めていた記者の殺害は、米軍のヘリコプター『アパッチ(Apache)』による銃撃のためだった、という証拠ビデオを流出させたからです。
(そのビデオはyoutubeで見れます。オリジナルはSafety ModeとかになってるのでRT(前Russia Today)からのニュース映像↓)

通報者は彼とチャットをしていたハッカー、Adrian Lamoという人なんだとか。
その時のチャットをガーディアンで紹介しています。
 

"I would come in with music on a CD-RW labelled with something like 'Lady Gaga' … erase the music … then write a compressed split file. No one suspected a thing ... [I] listened and lip-synched to Lady Gaga's Telephone while exfiltrating possibly the largest data spillage in American history." He said that he "had unprecedented access to classified networks 14 hours a day 7 days a week for 8 months".
「「レディ・ガガ」って名前が貼ってあるCD-RWを持って入るところだったんだ(…)音楽は消去して(…)圧縮スプリットファイルを書いた。誰にも怪しまれなかった(…)アメリカ史上最大規模かもしれないデータ流出の最中に、(ぼくは)レディ・ガガのTelephoneなんかを聴いてたんだ。」
彼は言った、「8ヶ月間、機密ネットワークには週7日、1日14時間もの想像に及ばないほどのアクセスができた。」

Manning told his correspondent Adrian Lamo, who subsequently denounced him to the authorities: "Hillary Clinton and several thousand diplomats around the world are going to have a heart attack when they wake up one morning and find an entire repository of classified foreign policy is available, in searchable format, to the public ... Everywhere there's a US post, there's a diplomatic scandal that will be revealed. Worldwide anarchy in CSV format ... It's beautiful, and horrifying."
後にマニングを当局に通報したエイドリアン・ラモに、マニングは言った。
「ヒラリー・クリントンや世界中の何千っていう外交官が、ある朝目が覚めて、外交機密文書がまとめて検索可能で誰もが読むことができるようになってるなんて知ったら、心臓発作を起こすだろうね。…アメリカ中の新聞は、公開された外交スキャンダルだらけになるだろうね。CSVフォーマットにおける世界規模の無政府状態(…)すばらしいし、ぞっとするよ。」


He added: "Information should be free. It belongs in the public domain."
彼はそしてこうも言った、「情報は自由であるべきだ。情報は公共の領域にあるものだ」と。

***
そのマニング氏に、今週火曜日、懲役52(!)が求刑されたそうです。

拘束もすでに200日に迫ろうとしています。

日本でも少しだけ、マニング氏について報道されています。

アサンジ氏が注目を浴びていますが、漏洩者なしにウィキリークスは成り立たない、ということはアサンジ氏自身も認めています↓

 
(「リークした人こそ讃えられるべきでは?」という質問に)
「過去4年間で我々が目標にしてきたことは、ほぼ全てのジャーナリズム的暴露に伴う危険をおかしてくれた情報提供者の社会的地位を高めることだった。こうした人の努力なしには、ジャーナリストなんて立ち行かない。」
For the past four years one of our goals has been to lionise the source who take the real risks in nearly every journalistic disclosure and without whose efforts, journalists would be nothing.

さらに彼はこう続けた。
「もし本当に、国防総省が言っているように、例の若い兵士、ブラッドリー・マニングが最近のリーク公開に一役買っているんだとすれば、彼はまちがいなく無類の英雄だよ。」
If indeed it is the case, as alleged by the Pentagon, that the young soldier - Bradley Manning - is behind some of our recent disclosures, then he is without doubt an unparalleled hero.

 ブラッドリー・ マニング氏


ロンドンより南北朝鮮視察について #05LONDON4981 #cablegate

なかなか日本のリークはあがってきません…。
東京発の公電はいまだゼロ。
偏向報道(spin)などによるネガティブキャンペーンに加えて、露骨な圧力のかけ方もしてきましたね。
たとえば→No job if you link to WikiLeaks, warns Columbia

以下の公電は、一応「日本(JA)」のタグがついているのですが、
おもに韓国も北朝鮮もアメリカに不満がある、みたいな話です。

2005年と言えば、北朝鮮が核拡散防止条約 (NPT) からの脱退、さらに核兵器保有宣言を行った年です。

 

参照用ID: 05LONDON4981
作成: 2005-06-15 10:10
公開: 2010-11-29 21:09
分類: CONFIDENTIAL//NOFORN
発信元: ロンドン大使館

要約
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¶1. C610日、ミトロプロス(Efthimios Mitropoulos)国際海事機関(IMO)事務局長は先週の朝鮮半島視察について、エストフ(ESTOff)に報告した。彼の到着前にも、北朝鮮は次のようなことを言ってきた。IMOが南北海事協力の強化に尽力してくれたことは高く評価されている、だが「正しい時期ではなかった。」と。それよりも、北で言われたことのほとんどが、六ヶ国協議に対する現在の見通しや、北朝鮮の米国との関係についてであった。ミトロプロスは、駐ロンドン北朝鮮大使と今日会ってきたと言い、その会合の機密メモをエストフに渡した(6を参照)。要約終わり。

ソウルにて - 北へのメッセージ
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¶2. C610日、ミトロプロス(Efthimios Mitropoulos)国際海事機関(IMO)事務局長は先週の朝鮮半島視察について、エストフ(ESTOff)に報告した。ミトロプロスは韓国での滞在について話す時間はほとんどなく、次のことだけしか言わなかった ー 大統領と外務大臣との会談では、海事強力の強化を北にさらに呼びかけるように頼まれ、また日本に寄港している北朝鮮船の対偶に関して韓国が懸念しているということを伝えるようにも頼まれた。また海洋水産部副大臣は、北朝鮮に友好のメッセージを伝えてくれるようミトロプロスに頼み、二国間海事合意書に共同漁業活動、または計画の文面を盛り込むことを示唆した。しかし、ミトロプロスがロンドンを発つ前に、すでにロンドンの北朝鮮大使はIMOの提案を平壌に伝えてあったことをミトロプロスは言った。北朝鮮は、IMOの申し出は歓迎するが、太陽政策の文脈上、IMOの提案する協同事業領域を実現するための「正しい時期ではなかった」と回答した。(公電にて、ミトロプロスはIMOが以下の領域で援助を行うことを提案した:1)捜索及び救助活動の協力、 2)主要な汚染事故に対する共同責任及び対応 3) 海上隊員の訓練を含む技術的な協力、4)2ヶ国間の海上交通における協力)

¶3. (C) 韓国外相も、北との協力強化に対するIMOの尽力の感謝の意を述べた。外相はミトロプロスに対し、「六ヶ国協議に戻ってくれ、というのが南からのメッセージだ」ということを北に伝えてほしいと頼んだ。外相いわく、北が参加すれば、すぐに核計画は廃止され、国際エネルギー機関(IEA)に承認されるだろう。また食糧、エネルギー、安全は保障され、我々は海事合意書を実効化できる、とのこと。さらに外務副大臣は、これらの条件が合わされば「これらの計画を実施するための基金設立も可能となる」、と述べた。外務副大臣は、南は米国からの圧力を感じている、とも言った。米国は、北が協議に戻るまでは、韓国に何もやらせないようにしている、と副大臣。韓国大統領は、ワシントンでのブッシュ大統領との会談の際、自分は難しい立ち位置にあるということが分かるだろう、と副大臣は言った。なので、ワシントン訪問で、韓国大統領が北からの良い兆候があるという報告ができると助かります、ということをミトロプロスが北に伝えるのがいいのであろう。

平壌にて - 米国へのメッセージ
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¶4. C)ミトロプロスは、北京経由で北朝鮮に行き、外務副大臣と「最高人民会議常任委員会の委員長」と会談した。委員長はミトロプロスに、南との関係改善の試みはことごとく「外部性力」(つまり、アメリカ)によって潰されてしまっている、と言った。北は「協議、協力、和解」の理念を忠実に守ろうとしているのに、米国と同国の核問題に対する態度がそれをダメにしている、と委員長は言った。例えば、南は北に肥料50万トンを送る約束をしたが、アメリカの介入で結局送ってきたのは20万トンだった、と彼は言った。北は核計画を段階的に廃止したいと思っている、ただし話し合いを通してである。なぜならアメリカは核兵器でもって直接北を脅しているからだ、と彼は言った。Xxxxx アメリカは北と2ヶ国間の協議に入ることで誠意を見せるべきだ、と彼は言った。チェイニー副大統領の発言は中傷的で、[この発言で]アメリカが協議を平和裏に進める意志がないということがはっきりした、とも彼は言った。「あなたがアメリカの友人に会うのなら」、彼は言った「どうかこのメッセージを伝えてください ー アメリカは誠心誠意この問題を解決をしてください、と。」我々が核計画を廃止してから彼らが援助を与える、という現在のアメリカの提案はフェアではない。[廃止と援助の]両方が同時に「信頼のもと」行わなければならない、と委員長は述べた。ミトロプロスは、米国の立場をやや違った形でとらえている、と反論した。さらに、もし北がアメリカを信用しないのであれば、2ヵ国間での話し合いよりも六ヶ国協議の枠組みで進めた方がいいのではないだろうか、とミトロプロスは言った。(六ヶ国協議なら)どこかの国が約束を守らなければ、アメリカだけでなく北朝鮮の近隣国全員が交渉の席につくだろう。

印象
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¶5. (C) ミトロプロスいわく、北にはほとんど何の期待もなかったのだが、北京発のボロボロのロシア製の旅客機で見た光景には非常に驚いたそうだ。飛行機の乗客率は80%くらいだったのだが、乗客の半分以上がイラン人だったというのだ。彼は、「北朝鮮へ行く飛行機がイラン人で満杯だってのに、核計画が脅威ではないって欧米に信じてもらえるなんて、なんであいつらはそんな[信じているなんて]期待ができるんだ?」と言った。ミトロプロスには、他の客は誰もいない、寝室が8部屋もある巨大な迎賓館があてがわれた。114チャンネル専用の今風のテレビもあったー ただし見れたのは国営チャンネルだけだった。彼が飛行機から降りてくると、一団に出迎えられた。そこには花を持った政府高官たちもいた。その花はミトロプロスが偉大な指導者[金日成]に「献花をしたい」だろうから用意されていた。着いたばかりで何もできないので、やるしかないと思い、ミトロプロスはTVカメラが回っている前で、金日成の銅像に花輪を置いた。すると今度は、偉大な指導者に何か贈り物をもってきていないか尋ねられた。ミトロプロス側のスタッフが、贈り物は持っていかないからということをはっきりさせておいたはずなのに。彼が港湾施設を訪れた時、この訪問のための特別な準備は何もなかったんだろうと感じたという。港湾警備体制の視察の際には、彼を護衛するような港湾警備局長も不在であった。


 ミトロプロス氏


金日成像





公電5は、正直、面白かったです。
6に彼のメモがあります。興味のある方は原文をお読みになってください♪

日本に関するリークが出てこないので、ガーディアン紙でも訳そうかなあ…

2010年12月3日

サーバー遮断、そしてドメイン停止→復活!

WikiLeaks、米アマゾンを批判
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101203k0000m030059000c.html

DoS攻撃の次は、アマゾンのサーバー遮断…。今、サーバーはストックホルムのVita Bergen(White Mountain)の地下に移ったそうです。


こんなに堂々と公開していいのか…

http://www.youtube.com/watch?v=qwlATf9xse4


なんて思ってたら、こちらのEveryDNS.netも遮断してしまったみたいです。

「wikileaks.orgのドメインがやられた」
と、twitter上でつぶやきが。


そして今度はスイスで再開!すごいな。。。
http://wikileaks.ch/

追記:
上記のリンクも無効にされてしまいました。。8時間くらいもったんですかね。
現在、以下3つのドメインを取得したようです。


2010年12月2日

日本に関するリーク ~その4~ #09SINGAPORE529 #cablegate

 シンガポールからです。
日本に言及してある段落だけ翻訳、気になったところを太字にしました。

http://cablegate.wikileaks.org/cable/2009/06/09SINGAPORE529.html

参照用 ID: 09SINGAPORE529
作成: 2009-06-04 09:09
公開: 2010-11-29 21:09
分類: SECRET
発信元:シンガポール大使館

タイトル: スタインバーグ副長官の2009年5月30日
李光耀(リー・クアンユー)シンガポール内閣顧問との会話
分類者: Charge d’Affaires Daniel L. Shields
分類理由 1.4 (b) 及び (d).
 1. (SBU) 2009年月30日; 6:30 p.m.; 大統領官邸、シンガポール
 2. (SBU) 参加者:

米国
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Glyn T. Davies副長官, Daniel L. Shields東アジア・太平洋局次官補, CDA (記録係)

シンガポール
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李光耀(リー・クアンユー)内閣顧問、Chee Hong Tat内閣顧問秘書長官, Cheryl Lee Country Officer[国務官?]、MFAアメリカ局長

 3. (S) 要約:スタインバーグ補佐官 は李光耀内閣顧問 との会合を利用して、北朝鮮の核問題に触れ中国との協力が重要であると強調した。また、李内閣顧問の中国及び北朝鮮に対する見方を聞き出しせた。李内閣顧問 は、北朝鮮が核を持つことを中国は望んでいないし、北朝鮮が崩壊してほしいとも思っていない、と言った。中国がどちらかを選択しなければいけないとすれば、崩壊よりも核保有の方がましだと思うだろう。中国は北朝鮮に関して何が出来るだろうと、李内閣顧問 は、馬曉天(Ma Xiaotian)人民解放軍 (PLA) 副総参謀長に尋ねた。馬将官の答えは、「彼らは自分たちだけで生き残っていける。」であった。(デービーズ)副長官は、北朝鮮が自らのアプローチを変えるなら公平で有利な扱いを受けることが出来るだろう、と述べた。さもなくば、北朝鮮は米国、韓国、日本による方針転換を迫られるだろう。李内閣顧問は、日本は「核への道を進む」と自分は考えていると言った。李内閣顧問はまた、中国経済、台湾、中国指導者、米中関係に対する考えも示した。要約終わり。

 5. (S) 中国は北朝鮮に関して何が出来るだろうと、李内閣顧問 は、馬曉天人民解放軍 (PLA) 副総参謀長に尋ねた。馬将官の答えは、「彼らは自分たちだけで生き残っていける。」であった。李内閣顧問は、たとえ中国が支援を減らしても北朝鮮の指導部は生き残るだろう、という風にこれを解釈した。指導部はすでにビルマで韓国閣僚を殺したり、大韓航空の飛行機を飛行機を撃ち落とすなどの行動に出ている。彼らが権力を失えば、ミロシェヴィッチのように、ハーグで法の裁きを受けるはめになるだろう。 彼らは長いこと孤立しすぎたために仲間がいない、ロシアでさえも仲間ではない。中国は韓国との結びつきを強め始めており、外資を誘致することにも関心があるから、北朝鮮は中国を信用していない、と李は言った。[デービーズ]副長官は、北朝鮮が自らのアプローチを変えるなら公平で有利な扱いを受けることが出来るだろう、と述べた。さもなくば、北朝鮮は米国、韓国、日本による方針転換を迫られるだろう。李内閣顧問は、北朝鮮の固執がイランに与える影響について懸念している。北朝鮮を牽制可能であり、核拡散もしないだろうが、イランは、多大な野望を持っており、イラン国外のシーア派と石油富豪とも結びついている、と李内閣顧問は言った。

 6. (S) 副長官は、北朝鮮の決定は日本において強力な影響があるだろう、と言った。李内閣顧問 は、日本が「核への道を進む」と自分は考えていると言った。中国はこれを考慮に入れてきているはずであり、緩衝国としての北朝鮮を失うより、日本の核保有の方がましであると判断しているだろう。中国は長期的な展望を持っており、数年以内に北朝鮮の現在の指導部はいなくなって新たな指導部が新たな考え方でもってやっているだろう、と考えているはずだ。だが、北朝鮮という国は存続する、と李氏は言った。

 7. (S)李内閣顧問は、アメリカ政府が北朝鮮に働きかける努力をすることを願っているが、もし北朝鮮が核兵器所有を断念することに合意したとしたら自分は驚くだろう、と言った。 第一撃能力について断念することはあるかもしれないが、アメリカ政府が体制転換の方向で決めてきた場合は核兵器所有を望むだろう。誰かお世辞を言ってくれないかとスタジアムをわざとらしく歩いている指導者の「だるだるに太ったご老人」と一緒にいて、指導部は精神病系だ。日本がシンガポールを占領した3年半を通して学んだのは、衣食や医療を与えないような権力にも人民は従うものだ、ということだと李内閣顧問は言った。

中国の台頭
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 16. (C) 李内閣顧問は、中国が中国のテレビドラマ『大国崛起』のやり方でいこうとしている。ドイツと日本が犯した過ちとは、既存の秩序に対抗しようとしたことだ。中国はバカではない。こういった過ちを犯すまいとしてきたのだから。中国経済は、日本とアメリカ以外の他国は追い抜いた。この2国とでも、差は縮まっている。中国は年間7~8%成長しているのに対して、アメリカと日本は2~3%だ。一人当たりのGDPではなく、総GDPこそ権力にとっては大事だ。中国には、アメリカの4倍の人口がいる。ラテンアメリカ、アフリカ、ペルシア湾でも積極的にやっている。ラオス、カンボジア、ビルマとしっかりつながっているから、数時間で、ASEAN会議での議論はすべて北京に知らされる、と李氏は言った。

中国の若い世代との関係づくり
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18. (C) 李内閣顧問は、アメリカと中国にとってベストなあり方は中国の若者との関係を築くことだ、と言った。中国でもっとも優秀な人間はアメリカ、で勉強したいと思っている。アメリカがダメなら英国、さらにその次が日本だ。そこで勉強している時に大事なのが、平等な扱いを受けることだ。外国人にとって必要であるような文化的支援を受けるだとかして。なぜ中国のための国際軍事教育訓練 (IMET)計画がないのだろう?ヴェトナム、インドもそうなのだが、なぜウェストポイント(米国陸軍士官学校)に中国人士官候補生がいないのか?アメリカの強みは、シリコンヴァレーのように、世界中からの才能ある人間を使うことができるという点だ。中国はいまだに、外国人を北京と上海の外に出させないようにしている気がある。李内閣顧問は、英国での学生経験があるために英国にはをいまだに愛着があると言っていた。1968年にハーヴァードで2ヶ月過ごしたときは、アメリカ人教授が感謝祭の際に彼を家に招いたらしい。こうしたことは、英国にいるときにはなかったことで、李氏は異なる文明に相対しているのだなと気がついたそうだ。将来、中国の指導部はアメリカの大学で博士やMBAを取ることになるだろう、と李氏は予見している。



李光耀内閣顧問と鳩山由紀夫前首相
 ***
李光耀(リー・クアンユー)は首相として30年以上もシンガポールの独裁政権を仕切っていた人物です。87歳の高齢にもかかわらず、いまだに絶大な影響力を持っているんだとか。

日本に関するリーク ~その3~ #10SEOUL290 #cablegate

 日本に言及している段落だけ翻訳、要点を太字にしました。
 
http://cablegate.wikileaks.org/cable/2010/02/10SEOUL290.html

参照用ID: 10SEOUL290
作成: 2010-02-22 08:08
公開: 2010-11-29 21:09
分類: CONFIDENTIAL
発信元: ソウル大使館

要約
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¶1. (C) 2月3日の会合で、金星煥(キム・ソンファン)大統領外交安保首席秘書官は キャンベル東アジア・太平洋局(EAP)次官補に、韓国政府はワシントンと、予定されていた戦時作戦統制権[訳注:有事の際の指揮権]の韓国への移譲 が遅れていることについて話し合いを持ちたいと思っている、と伝えた。米中関係のゴタゴタは、北京が6ヶ国協議の新ラウンドを呼びかけるのをためらっているところにある、ということに金氏は同意した。しかし、北朝鮮の交渉人、金桂冠(キム・ゲグァン)が来週北京を訪問するのはいい兆候だ。北朝鮮国内の状況はさらに不安定になっているようだから、金正日は経済支援を得るために中国に行かなければまずい、と金氏は断言した。岡田外相や菅財務相のような、民主党の重要人物に直接接触することが大事である、ということを金氏は認めた。金氏いわく、北朝鮮は明らかに「民主党のドアをノックする」ためにいろいろなルートを使っている。米韓自由貿易協定(KORUS)がアメリカ国民に支持されるよう、李大統領が米国にある韓国系の工場の視察に来るかもしれない。朝鮮戦争60年目ということで、オバマ大統領と李大統領がワシントンの鮮戦争戦没者慰霊碑をダブル視察するのはどうか、と金氏は提案した。キャンベル氏は、北朝鮮で戦闘中に行方不明になった者(MIA)の遺体収容作業を再開する米国の計画について、韓国の理解を求めた。金氏は、李大統領が平壌でサミットを「買う」ような決してないと強調した。
要約終わり。


日米関係
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6. (C)金氏は、民主党が自民党と「全くちがう」というキャンベル氏の評価に同意し、また、民主党[訳注:DPJをDJPと誤記?]は北朝鮮に予備交渉をする際にソウルとワシントンと調整することが重要だ、という点にも合意した。金氏いわく、北朝鮮は明らかに「民主党のドアをノックする」ためにいろいろなルートを使っている。岡田外相や菅財務相のような、民主党の重要人物に直接接触することが大事である、ということを金氏は認めた。







← 金星煥(キム・ソンファン)現外交通商相

アフガン派兵と選挙支援【スウェーデン】 #cablegate

現在UPされたリーク公電は593通!

スウェーデンの社会民主党(Socialdemokraterna)が選挙で有利になるようにアメリカと取引をしようとしたことも明らかになりました。
なんと、選挙で社会民主党を支援してくれたら、その見返りにアフガニスタン派兵を支持するというような内容だったそうです。

 Urban Ahlin

(2008年頃、社会民主党は党内で派兵についての意見が分かれていた。一般の党支持者はアフガン派兵には懐疑的であった。そこで、党内では右寄りのUrban Ahlinが駐スウェーデン米大使と、取引の会談を行った。)


連立を最近解消した左翼党の党首は「国内の問題を外国の力を借りて何とかしようとするなんてあってはならない。」と批判したそうです。そりゃそうか。

(参照: Washington skulle hjälpa S

とは言え、現在の与党、穏健党(Moderaterna) はアメリカから「前の政府よりずっとやりやすい」とお墨付きを頂いた、親米政府だということも忘れずに。
スウェーデンはNATOには入っていないにも関わらず、事実上は一緒に仕事ができるくらい仲良しみたいです。

(参照: USA-bekraftar-svensk-Natokoppling

 外交に関しては「人道的」と比較的評価の高いスウェーデンですが、やはりアメリカとしっかり結びついていました。
でも、建前を取り繕うとするだけ、日本よりはマシなのかもしれません。

2010年12月1日

「沈黙と嘘」が命を奪う

1971年、ペンタゴン・ペーパーズ(ベトナム戦争に関する極秘報告書)をリークしたダニエル・エルズバーグ(Daniel Ellsberg)という人がいる。



http://www.bbc.co.uk/news/world-11879951

Speaking to BBC World Service, Mr Ellsberg disagreed with US Secretary of State Hillary Clinton's statement that the latest leaks could endanger lives.
"That's a script that they role[rollの間違い?] out every time there's a leak of any sort," he said.
It is not leaks, but "silences and lies" that put peoples' lives in danger, he believes.
【訳】
エルズバーグは BBC World Serviceに語った。エルズバーグ氏は、ヒラリー・クリントン米国国務長官が言うリークは人命を危険にさらしかねないという意見に異議を唱えた。「国務長官の言葉は、何かしらのリークがあると決まって連発するいつもの台詞だ」と、氏は言う。人々の命を危険にさらすのはリークではなく、「沈黙と嘘」である。


私はこの人も ペンタゴン・ペーパーズのことも知らなかった。
Wikipediaで見ただけだけど、泥沼化したヴェトナム戦争続行の動機の

70% – 屈辱的な米国の敗北を回避するため
20% – 南ヴェトナム一帯を中国の手に渡さないため
10% – 南ヴェトナム人民のより良い、より自由な生活のため

だそうな!
70%が面子のための戦争…。

そういえばWikipediaの創設者はWikiLeaksとごっちゃにされたらたまらん!って怒ってるらしい。WikiLeaksを「人民の敵」とまで言ってます(汗)
“I consider you enemies of the U.S.—not just the government, but the people.”
 http://twitter.com/lsanger/status/8617774721015808

[追記]
リークは危険なのか、という議論に関してはTassaの応援宣言を参照してください。

2010年11月30日

日本に関するリーク ~その2~ #10SEOUL272 #cablegate

 なかなか日本からの公電はあがってきませんね~。
ソウル発の公電で日本のタグがついているのがありました。
公電1は 2~7の要約です。日本に言及があるのは、6と7です。

(ちなみにTassaは、翻訳は素人です!おかしなところがあったら教えてもらえると助かります♪)

http://cablegate.wikileaks.org/cable/2010/02/10SEOUL272.html

Reference ID: 10SEOUL272
Date: 2010-02-22 09:09
Classification: SECRET
Origin: Embassy Seoul



【訳】
要約
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1. (S)【Secretの略】 2月17日、千英宇(チョン・ヨンウ)外務副大臣は大使に、 中国は金正日の死後に起こるだろう北朝鮮の崩壊を止めることはできないだろうと話した。千氏が言うには、朝鮮民主主義人民共和国は経済的にはすでに崩壊しており、金正日が亡くなれば2、3年で政治的にも崩壊するだろうとのこと。中国企業が北朝鮮経済への100億ドル資金注入に合意したという韓国メディアの報道を千氏は否定した。北京には、平壌の政治を変えるために少ない資金を使う「意志はなかった」し(また、北朝鮮は「いちばん無能なな中国の役人」と形容された)、中国六ヶ国協議における議長の地位は保たれた。千氏は、中国の北朝鮮に対する態度が世代間でちがっていることについて延べ、朝鮮は韓国統治の元で統一されべきだとX氏は考えている、とも主張した。強力な韓国・日本間の関係があれば東京も朝鮮半島再統一を受け入れてくれるだろう、という(米)大使の指摘を千氏は認めた。
要約終わり。

千外務副大臣による中国・北朝鮮の関係について…
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2. (S) 2月17日、スティーブンズ大使が招いた昼食会(他の話題も話された(別電))で、韓国外務副大臣であり韓国六ヶ国協議議長の千英宇(チョン・ヨンウ)氏は、 中国は金正日の死後に起こるだろう北朝鮮の崩壊を止めることはできないだろうという予測を話した。千氏が言うには、朝鮮民主主義人民共和国は経済的にはすでに崩壊しており、金正日が亡くなれば「2、3年で」政治的にも崩壊するだろうとのこと。中国企業が北朝鮮経済への100億ドル資金注入に合意したという韓国メディアの報道を千氏は否定した。報道には「根拠がない」と、千氏。外務副大臣はまた、王家瑞の北朝鮮訪問について中国外務省が在北京韓国大使館に「説明にやってきた」ときのことを笑いの種にした。説明しに来た何某は「基本的に新華社の報道発表を読み上げただけ」と、千氏は不満を言った。またその中国の何某は王(家瑞)は金正日に会いに、咸興(ハムフン)には飛行機かそれとも電車で行ったのかというような簡単な質問にさえ答えたくなさそうだった、とも言っていた。

3. (S) 中国の北朝鮮に対する影響力は「ほとんどの人間が考えているより」はるかに小さい、という見解を外務副大臣は示した。北京には、平壌の政治を変えるために経済力を行使する「意志はなかった」し、北朝鮮の指導者も「それを分かっている」。北朝鮮の非核化を中国は真に望んではいるのだが、現状維持路線にも満足している、と千氏は認めた。中国が北朝鮮を「崩壊の縁」にまで追い詰めない限り、非核化への有意義な一歩を踏み出すことを北朝鮮は拒み続けるだろう。

XXXXXXXXXXXX
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4. (S) 千氏は、六ヶ国協議に話を向け、武大偉が中国側の代表として残ったのは「とても有害」であると言った。すぐにでも引退するだろう武氏が中国代表として残るように北朝鮮はすさまじい圧力をかけたはずだと、X氏は言った。武氏は中国の (…)傲慢で、マルクス論を吹聴する元紅衛兵で、「北朝鮮のことも核拡散防止のことも何も知らないわ、英語が出来ないからコミュニケーションにも困るような」人間だ、と[名前削除]は不満をもらした。武氏は強硬なナショナリストで、中国経済の台頭は、偉大な世界大国として中国が存在する「正常への回帰」を象徴していると、聞きたい人になら誰にでもそう喧伝している。

...中国の「新世代」韓国専門家
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5. (S) 千外務副大臣によれば、洗練された中国高官たち(XXX)は、武氏と非常に対照的だ。(XXX)朝鮮は韓国統治下で統一されると(XXX)らは信じている、と千氏は主張した。緩衝国としての北朝鮮は中国にとっていまやほとんど価値がない、という「新たな現実」ーー2006年の核実験以来、中国指導者たちの中で高まってきている見方ーーに「向き合う」準備が(XXX)らはできていると、千氏談。

...北朝鮮崩壊時の中国軍事行動のシナリオ
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6. (S)北朝鮮崩壊の際、軍事境界線の北側に少しでも米軍がいるようなことを中国は明らかに「歓迎しない」だろう、と千氏は主張した。ソウルが統治し、「無害な同盟」でもって米国を拠り所にするような、そうした統一朝鮮を、ーー朝鮮が中国に敵意を向けない限りーー中国は快く思ってくれるだろう、と(XXX)千氏(XXX) は言った。中国企業にとって多大な貿易と労働流出の機会となれば、朝鮮統一との共存における中国の懸念も和らぐだろう、と千氏。中国の経済的関心は今や米国、日本、韓国にあり、北朝鮮ではないのだし、北朝鮮崩壊の際に中国軍が介入するかもしれないという見通しは当たらないだろうと千氏は言った。さらに、北朝鮮の国内危機に、ルール無視の中国軍の介入は、「中国の少数派エリアで分離主義を強める」ことになるかもしれない、と千氏  は主張した。

...そして日本は
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7. (S) 強力な韓国・日本間の関係があれば、東京もソウル統治下での朝鮮半島再統一を受け入れてくれるだろう、という(米)大使の指摘を千氏は認めた。朝鮮が分割されたままの方が「日本は好ましいと思って」いようとも、北朝鮮崩壊が起これば再統一を止めるような力は東京にはない、と千氏  は断言した。

スティーブンズ

2010年11月29日

日本に関するリーク #09BEIJING1247 #cablegate

日本でも少しずつニュースになってるみたいですね!

<内部告発文書>米国の「秘密」25万通公開 民間サイト(毎日新聞)




リークされた25万の公電のうち、5,697点が東京発信。
現在JAPANのタグがついて、閲覧できるものは1点のみ。
(現時点で、243点しかまだアップされていません)

2009-5-08, Confidential, Embassy Bejing

(C) Japanese DCM Kunio Umeda reported that PM Taro Aso,
who had visited Beijing April 29-30, had said Premier Wen
Jiabao was "very tired and seemed under a lot of pressure"
from dealing with the economic crisis, while President Hu
Jintao had seemed "confident and relaxed." PM Aso had
requested China not implement its planned compulsory
certification of IT products in China, while Premier Wen had
insisted the law was consistent with China's WTO commitments.

【訳】
(C)【Confidentialの略】温家宝首相は経済危機の対応に追われているためか「非常に疲れており、多大なプレッシャーの中に」いる。胡錦濤主席の方はというと、「自信 に満ち、またリラックスしている」ようだ。4月29日から30日にかけ北京を訪問していた麻生首相が以上のように話したことを梅田邦夫公使が伝えた。
麻生首相は中国に対し、IT関連製品の強制認証制度を履行しないように要請した。これに対し、温首相は(強制認証制度の)法律施行と中国がWTOの一員であることは矛盾しないと主張した。

http://cablegate.wikileaks.org/cable/2009/05/09BEIJING1247.html
で見れます!

でも、何でこれがわざわざConfidentialに分類されてるのかなあ…
日本関連のリークも気になるけど、例えばソ連時代の米大使館からの公電とかも興味津々。歴史的資料としての価値も高いだろうなー

世界はひっくりかえるのか? #cablegate



米国外交機密文書が告発サイト・ウィキリークスで公開された。

何がすごいって、超大国・アメリカの本音が分かってしまうってこと。

表向きは同盟組んでる仲間ってことになってるが、裏では、敵か味方か、常に相手をふるいにかけてるのがアメリカ。

もちろん、それだけじゃない。

例えばヒラリーが、「プーチンとベルルスコーニは仲がいいみたいだけど、ビジネスのつながりもあるんじゃないの?そういう噂あったら教えてよ。」と駐在大使にお願いしてみたり。

小さな国に対するコメントは容赦ない。在ケニア大使からの電報では、ほぼ毎回ケニアの大統領と首相に対する軽蔑が表されている。

以上、“A Superpower's View of the World” 11/28 Der Spiegel ーー『超大国の世界の見方』シュピーゲル紙の一部(超主観的要約)
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,731580,00.html

外交電報にも分類があって、今回の場合、

Unclassified
Unclassified/ for official use only
Confidential
Secret
Confidential/ Noforn
Secret/ Noforn

これら6つに分類され、下に行くほど機密度が高くなる(ConfidentialよりSecretの方が軽いんだと思ってたな〜)。
NofornというのはNot Releasable to Foreign Nationals/Governments/Non-US Citizensの略。同盟国のトップにも見せられない機密度なわけです。

在日アメリカ大使館からの電報は5,697本。かなり多い。
そのうち1660本がConfidential、227本がSecretに分けられているそうな。
一体、過去の政府、現政府はどういう評価をもらっているのやら…。
沖縄のことが、どう伝えられているのか…。

中身が気になる〜!

今回のリークは、ニューヨーク・タイムズ紙, ロンドンの ガーディアン紙, パリのル・モンド紙, マドリードのエル・パイス紙、ドイツのデア・シュピーゲル紙(週刊)などが、事前にリーク情報を受け取り、数ヶ月かけて分析してきたそうです。

『世界がひっくりかえる(will see a new world)』というtwitter上での予告があり、
米政府の警告通知などもありながら、その予告どおり書類は公開された。

1966年〜現在までの電報が公開されたとは言え、ほとんどがここ10年間にやり取りされたもの。
リーク内容は膨大で、週刊のSpiegel紙で66年間分になるんだとか…。
(ちなみに内訳は
→世界各国の米大使館に保存されていた243,270点の電報/8,017点のワシントンからの指示文書)

今週、各紙がリーク内容をピックアップしていくらしいので、刮目したいところ。

日本のメディア、果たしてどこまでこのことを書けるのかしらむ。

米の大手メディアに調子を合わせて、リークについて「危険」だとか「違法」だとかって非難して、中身には触れずに終わるんだろうか。。
はたまた、あまり痛くなさそうな内容を選んで報道するのだろうか…。
それとも「こんなの大した内容じゃない、みんな知ってるようなことさ。」と、うそぶくのか…。

Cable Viewer (リーク内容を直接閲覧できます):
http://cablegate.wikileaks.org/

WikiLeaks on twitter:
http://twitter.com/wikileaks