2011年2月21日

恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利

あまりにも多くの重大なことが起きています。
今回、ソース提示できてなくてごめんなさい。
大体、SVTやスウェーデンの大手紙で見たものです。WL公電は以前ツイートしたものです。

現在、ニュースはSVTなどのTVで見る程度です。
それでも、規模は異なるものの、イラン、モロッコ、イエメン、バーレーンなどなどのデモの様子がさかんに伝えられています。革命が一段落ついたかに見えたチュニジアでも、「非常事態」ということでデモが禁止されたりして、まだまだしっかり様子を見ていなければならない感じです。

何か役に立つことを書きたいと思ってきましたが、たくさんの人が亡くなっていく現実に言葉が出てきませんでした。

でも、今日のリビアのニュースは本当にひどい。
ひどすぎて、何か言わないと頭がおかしくなりそうです。
デモ参加者への対応、リビアは他の国に比べても始終厳しいものでした。ですが、そのせいで、国連でのリビア代表がカダフィ政権の正統性を否定し、もはや政府を支持する立場でないことを表明したり、兵士達が軍を離れデモに加わるといったことも起きました。すでにいくつかの都市では民衆側がコントロールを握ることに成功したといったニュースも聞きました。

少しの希望も、今日のニュースでかき消されました。
カダフィ政権は自国領土に空爆を開始したのです。

最初から体裁を取り繕うこともしなかったカダフィ政権。もしかしたら、自分の意志でなく自国領土に空爆させられる兵士たちもいるかもしれない。(空爆開始後、2機の飛行機が戦線を離脱。マルタ島に逃げ込んだそうです。でも、ベルルスコーニの「カダフィから何も聞いていないから、特に同国に干渉するつもりはない。」との旨の発言があったばかり。イタリアでも心配です。)
そして何よりここまで自分の国に裏切られた、国の未来を信じて亡くなった人たち。

だから、これを書いて何になるって問いからは逃げられないのですが。
とにかく怒りと悲しみだけ。亡くなった方達の冥福なんておこがましくて祈れません。そんなものより、もっと彼らが望んでたことが叶わない限り。

日本はこんな政権から「信頼」を得ていました。WLの公電()で、リビアの外相にあたるムサ・クサ氏が言った「EUともしうまくやっていけなくても、いざとなったらアメリカや日本、ロシア、シリアに頼る」という発言が記録されています。そこまでの信頼関係があったなら、人道的な見地からなぜ今まで日本は何もしてこなかったのか。そして、日本は今からでも遅くないからリビアを強く批判するべきです。「平和的な革命を」なんておざなりな台詞を言うんじゃなくて。有志議員ででもいいから集まって正式な声名を出すなり、カダフィの口座を凍結するとか、分からないけど、何か行動を起こすことを要求します。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。 
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

この、私たちの国の誓いを守ってください。