(漏洩者/告発者はSourceだから、間違いではないかと…)
そんなリーカーに便利なサイトを今日はご紹介。
まずはCable Search。
Googleアラートを使って、例えばWikiLeaksのサイトとJAとかJapanなどのキーワードを設定すると、キーワードが含まれた公電がアップされた際に通知メールが届きます。
これはこれで便利なのですが、実は検索があまり正確でない。見落としがあるのです。
でも、Cable Searchはかなり正確。
重要度が分かる格付けシステム付きだし(ただし日本関連の公電はほとんど評価されてないです)。
でも正確過ぎるという難点も。例えば、Japanが本文に入っている公電が全部出てくるので、そこまで関係ないブラジリアやマドリッドからの公電もヒットしてしまう。
ちなみにこのサイトは、Eccar(European Centre for Computer Assisted Research/コンピューターによる調査のための欧州センター)とVVOJ(オランダ-フラマン語圏の調査報道ジャーナリスト連合)のコラボだそうです。
次に前にも言及したCable Tags。
ほとんどのタグや本文内の略語の正式名称が、ここでカバーされているようです。
3つ目はPrivet Bank。
Tassaはスウェーデンの犬ですが、こちらはウクライナの猫によるサイト。(ページの一番下までスクロールすると、今日のミルクを得るためにキーボードの上で頑張る猫の同志がいます。)
Crypto, Covert, Cy, Spanky, Cyndiという名前の5匹の猫だそうです。
由来はこちら→Crypto cat(NSAのサイトへジャンプ)
WikiLeaksからアップされた公電が、実は削除されたり編集されているということにお気づきでしょうか?ざっと見た感じ、個人名を匿名にしたとか、そういう変更が多いようです。
そんな削除された公電や編集前の公電も保存&公開&比較しちゃってるのがこのサイト。
このサイトの一番の利点は、Aftenposten紙やGuardian紙などが独自公開した公電もチェックでるということです。現時点でそういった「非公式」公電は300以上あります。
このサイト、もともとは銀行関連のリークをしているサイト。
ウクライナ最大のPrivat Bankにちなんで、Privet Bankというサイト名にしたと思われます。
(Privetはロシア語で「こんちは!」とか「やあ!」、英語で言えば「Hi!」の意味。Privet Bankは「やあ、銀行」となる。ちなみにウクライナでは東部ではロシア語、西部ではウクライナ語が使われることが多い。)
最近、飽きてきた猫たちは新しい遊びを始めたそうです↓
Talking Cats Play Pattycake(Youtube)
4つ目はDazzelpod。
これもPrivet Banksと同じく、公電のすべてのヴァージョン(編集過程)が分かるようになっています。例えば、同じ文書番号でも#1、#2と異なるヴァージョンがある公電もあります。こちらの方が、見やすいです。
ただしこちらはWikiLeaksがアップした「公式」公電しか見れません。
5つ目はKABELS。
こちらも公電検索エンジン。
オープン·ソースで早い、見やすい、安全(全般的にSSLで、ログやトラッキングの記録は残らない)!
6つ目は翻訳コラボ·サイトCrowd leak。
ハクティビスト集団AnonymousによるOperation leakspin作戦の進化型。
Operation leakspinは公電リークへ世間の注目を集めるための作戦の総称で、公電の翻訳·分析·要約などを呼びかけていました。(公電翻訳をしているTassaも知らず知らずに作戦に参加していたということに!)
この翻訳&要約をもっと洗練された形にしたのがCrowd leak。独自の記事もあります。写真付きで見やすい!
でも、最終更新が1月3日なのが気になる…。
サイト名はCrowdjournalism(Crowdsourced journalism)にちなんでいます。
誰もがニュース/知識の創造に参加、修正ができる、草の根ジャーナリズムの流れの一環。権力や企業寄りのバイアスが少ないという点が利点だと主張しています。
ちなみにLeakspinは、ロイツマガールの別称リークスピン(Leekspin/長ネギスピン)をもじったものだそうです。リークスピンはフィンランドの民謡とアニメ『BLEACH』の映像を組み合わせたフラッシュ動画らしいです。Anonymous、幅広いな…。
他の犬猫も頑張ってるのだねぇ…