2010年12月19日

東京発の公電の基本データ #cablegate #wikileaks

なかなか東京からの公電はアップされないですね。
でも、全公電の日付とタグは公開されているのをご存知でしょうか。
例えば、ガーディアン紙。
初日の報道で基本的なデータを紹介しています。

WikiLeaks embassy cables: download the key data and see how it breaks down

同記事にあるリンクの
DATA: every cable with date, time and tags, EXCLUDING BODY TEXT (via Google fusion tables, subject to heavy traffic)
(Google経由で)

または

DATA: every cable with date, time and tags, EXCLUDING BODY TEXT (Zipped CSV file, 3.1MB)
(ダウンロード形式で)

で、公電の発信元、日時、タグがチェックできます。
(今更という感じもしないでもないですが…)

東京発の公電のほとんどが2005年〜2010年。
それ以前は1985年が2点、1990年、1992年、1993年、1995年が1点ずつとなっています。
その理由は、同記事を読むと分かります。

今回リークされた公電はSIPRNetというインターネット・システムが使われています。
(Top secretがないのは、そうした情報のやり取りは別のシステムで行われているから。)
911以降、情報の共有化を目指し、各国にある米大使館がSIPRNetにどんどん参加するようになりました。
つまり、それ以前はあまり使われていなかったからなのです。

議題が分かるタグを見てみると、
2717点の公電にOIIP(International Information Programs/国際情報プログラム)のタグがつけられています。

さらに、

2026点にPINR(Intelligence/諜報機関)
1861点にELAB(Labor Sector Affairs/労働部門)
300点にPHUM(Human Rights/人権)
36点にPINS(National Security/国防)
32点にPHSA(High Seas Affairs/公海)
2点にPROP(Propaganda and Psychological Operations/プロパガンダ・心理操作)

のタグがついています。

国別で見ると、

456点が KN(Korea (North)/北朝鮮)
209点がCH(China (Mainland)/中国本土*)
60点がRS(Russia/ロシア連邦)

とあります。
(全部のタグを調べたわけではなく、思いついたものや、パッと見て多そうなものをチェックしただけですので、あしからず。)

なんてことを、ちんたら調べてたら…
もっとすっきり、さっさと整理してくださった人が!(英語ですが)

Wikileaks and Japan – an idea of what to expect (1985-1995)

Wikileaks and Japan – an idea of what to expect (1)  

(上記エントリ、いずれもTokyo Digital journalismから。 )

このエントリを和訳した方が良かったかも…。
同ブログで、アフガニスタン戦争のWar Logsの中から日本に言及した資料をピックアップして、目次まで作っている…。
これを見て「科学ジャーナリズム」という言葉を、改めて心に留めようと思いました。
いや、仕事が早い!

全公電中でJA(日本)のタグがついているのは 7122点。
5697点が東京発の公電と言われているので、単純計算すると1425点は他国にある米大使館からの公電ということに。

余談ですが、エルサレムの大使館からの公電も2217点と多い。
てか、エルサレムに米大使館があったことすら知らなかった。

あらためてデータを見ると面白いかもしれません。

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