日本に言及してある段落だけ翻訳、気になったところを太字にしました。
http://cablegate.wikileaks.org/cable/2009/06/09SINGAPORE529.html
参照用 ID: 09SINGAPORE529
作成: 2009-06-04 09:09
公開: 2010-11-29 21:09
分類: SECRET
発信元:シンガポール大使館
タイトル: スタインバーグ副長官の2009年5月30日
李光耀(リー・クアンユー)シンガポール内閣顧問との会話
分類者: Charge d’Affaires Daniel L. Shields
分類理由 1.4 (b) 及び (d).
1. (SBU) 2009年月30日; 6:30 p.m.; 大統領官邸、シンガポール
2. (SBU) 参加者:
米国
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Glyn T. Davies副長官, Daniel L. Shields東アジア・太平洋局次官補, CDA (記録係)
シンガポール
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李光耀(リー・クアンユー)内閣顧問、Chee Hong Tat内閣顧問秘書長官, Cheryl Lee Country Officer[国務官?]、MFAアメリカ局長
3. (S) 要約:スタインバーグ補佐官 は李光耀内閣顧問 との会合を利用して、北朝鮮の核問題に触れ中国との協力が重要であると強調した。また、李内閣顧問の中国及び北朝鮮に対する見方を聞き出しせた。李内閣顧問 は、北朝鮮が核を持つことを中国は望んでいないし、北朝鮮が崩壊してほしいとも思っていない、と言った。中国がどちらかを選択しなければいけないとすれば、崩壊よりも核保有の方がましだと思うだろう。中国は北朝鮮に関して何が出来るだろうと、李内閣顧問 は、馬曉天(Ma Xiaotian)人民解放軍 (PLA) 副総参謀長に尋ねた。馬将官の答えは、「彼らは自分たちだけで生き残っていける。」であった。(デービーズ)副長官は、北朝鮮が自らのアプローチを変えるなら公平で有利な扱いを受けることが出来るだろう、と述べた。さもなくば、北朝鮮は米国、韓国、日本による方針転換を迫られるだろう。李内閣顧問は、日本は「核への道を進む」と自分は考えていると言った。李内閣顧問はまた、中国経済、台湾、中国指導者、米中関係に対する考えも示した。要約終わり。
5. (S) 中国は北朝鮮に関して何が出来るだろうと、李内閣顧問 は、馬曉天人民解放軍 (PLA) 副総参謀長に尋ねた。馬将官の答えは、「彼らは自分たちだけで生き残っていける。」であった。李内閣顧問は、たとえ中国が支援を減らしても北朝鮮の指導部は生き残るだろう、という風にこれを解釈した。指導部はすでにビルマで韓国閣僚を殺したり、大韓航空の飛行機を飛行機を撃ち落とすなどの行動に出ている。彼らが権力を失えば、ミロシェヴィッチのように、ハーグで法の裁きを受けるはめになるだろう。 彼らは長いこと孤立しすぎたために仲間がいない、ロシアでさえも仲間ではない。中国は韓国との結びつきを強め始めており、外資を誘致することにも関心があるから、北朝鮮は中国を信用していない、と李は言った。[デービーズ]副長官は、北朝鮮が自らのアプローチを変えるなら公平で有利な扱いを受けることが出来るだろう、と述べた。さもなくば、北朝鮮は米国、韓国、日本による方針転換を迫られるだろう。李内閣顧問は、北朝鮮の固執がイランに与える影響について懸念している。北朝鮮を牽制可能であり、核拡散もしないだろうが、イランは、多大な野望を持っており、イラン国外のシーア派と石油富豪とも結びついている、と李内閣顧問は言った。
6. (S) 副長官は、北朝鮮の決定は日本において強力な影響があるだろう、と言った。李内閣顧問 は、日本が「核への道を進む」と自分は考えていると言った。中国はこれを考慮に入れてきているはずであり、緩衝国としての北朝鮮を失うより、日本の核保有の方がましであると判断しているだろう。中国は長期的な展望を持っており、数年以内に北朝鮮の現在の指導部はいなくなって新たな指導部が新たな考え方でもってやっているだろう、と考えているはずだ。だが、北朝鮮という国は存続する、と李氏は言った。
7. (S)李内閣顧問は、アメリカ政府が北朝鮮に働きかける努力をすることを願っているが、もし北朝鮮が核兵器所有を断念することに合意したとしたら自分は驚くだろう、と言った。 第一撃能力について断念することはあるかもしれないが、アメリカ政府が体制転換の方向で決めてきた場合は核兵器所有を望むだろう。誰かお世辞を言ってくれないかとスタジアムをわざとらしく歩いている指導者の「だるだるに太ったご老人」と一緒にいて、指導部は精神病系だ。日本がシンガポールを占領した3年半を通して学んだのは、衣食や医療を与えないような権力にも人民は従うものだ、ということだと李内閣顧問は言った。
中国の台頭
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16. (C) 李内閣顧問は、中国が中国のテレビドラマ『大国崛起』のやり方でいこうとしている。ドイツと日本が犯した過ちとは、既存の秩序に対抗しようとしたことだ。中国はバカではない。こういった過ちを犯すまいとしてきたのだから。中国経済は、日本とアメリカ以外の他国は追い抜いた。この2国とでも、差は縮まっている。中国は年間7~8%成長しているのに対して、アメリカと日本は2~3%だ。一人当たりのGDPではなく、総GDPこそ権力にとっては大事だ。中国には、アメリカの4倍の人口がいる。ラテンアメリカ、アフリカ、ペルシア湾でも積極的にやっている。ラオス、カンボジア、ビルマとしっかりつながっているから、数時間で、ASEAN会議での議論はすべて北京に知らされる、と李氏は言った。
中国の若い世代との関係づくり
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18. (C) 李内閣顧問は、アメリカと中国にとってベストなあり方は中国の若者との関係を築くことだ、と言った。中国でもっとも優秀な人間はアメリカ、で勉強したいと思っている。アメリカがダメなら英国、さらにその次が日本だ。そこで勉強している時に大事なのが、平等な扱いを受けることだ。外国人にとって必要であるような文化的支援を受けるだとかして。なぜ中国のための国際軍事教育訓練 (IMET)計画がないのだろう?ヴェトナム、インドもそうなのだが、なぜウェストポイント(米国陸軍士官学校)に中国人士官候補生がいないのか?アメリカの強みは、シリコンヴァレーのように、世界中からの才能ある人間を使うことができるという点だ。中国はいまだに、外国人を北京と上海の外に出させないようにしている気がある。李内閣顧問は、英国での学生経験があるために英国にはをいまだに愛着があると言っていた。1968年にハーヴァードで2ヶ月過ごしたときは、アメリカ人教授が感謝祭の際に彼を家に招いたらしい。こうしたことは、英国にいるときにはなかったことで、李氏は異なる文明に相対しているのだなと気がついたそうだ。将来、中国の指導部はアメリカの大学で博士やMBAを取ることになるだろう、と李氏は予見している。
李光耀内閣顧問と鳩山由紀夫前首相
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李光耀(リー・クアンユー)は首相として30年以上もシンガポールの独裁政権を仕切っていた人物です。87歳の高齢にもかかわらず、いまだに絶大な影響力を持っているんだとか。
確か2010年にはシンガポールの一人当たりのGDPは、57,200 USドルでした。アメリカの布鲁金斯研究所の資料によると年収が28,600 USドル(S $35236)未満場合、国民は相対的貧困層になります。そうすると現在シンガポールでは人口の少なくとも半分以上が貧しい人々に属している?それはシンガポール政府に対してタブーであり、シンガポールで"Poverty"と"貧困ラインを"話題にしてはいけない不思議な独裁政権の国ですね。
返信削除リー・クアンユー独裁者に対するシンガポール国民の不満についてご覧ください。
http://sg.news.yahoo.com/blogs/singaporescene/more-foreign-talents-equal-better-society-growth-lee-133937815.html
http://sg.news.yahoo.com/don-t-hire--promote-at-expense-of-s-poreans--govt-to-foreign-managers.html