[追記]
アサンジ氏が今朝9時30分にロンドンで警視庁により逮捕されました。氏はスウェーデン当局から婦女暴行及び強姦の容疑がかけられていました。
インターポールも国際手配の中でももっとも重い、Red notice(赤手配書; 身柄引き渡しを求めることができる)をアサンジ氏に出していました(強姦容疑でRed noticeが出るのは非常にまれ)。
WikiLeaksは、逮捕を非難しながらも、リークのアップロードは続けていくと発表。
Justice for Assangeは、1時半からWestminster Magistarte’s Courtでの抗議活動を呼びかけています。
ロンドンに知り合いの方がいたら教えてあげましょう!
[追記2]
アサンジ氏は逃げたこともしていないし、警察庁には自分で行ったのです。
逮捕前、彼の弁護士であるJennifer RobinsonはDemocracy Now!に出演し、「身の危険があるので表に出ないようにしている。だが警察はいつでも弁護士を通じて彼とコンタクトがとれる。」といったことを述べています。
にもかかわらず、「国外逃亡の動機・可能性がある」と、アサンジ氏の保釈は認められませんでした。
英国も法治国家とは言えなくなってきたよ…。
***
ガーディアン紙で行われたアサンジ氏の一問一答の記事を、「誰がリークをしたのか?」 で数日前にもちらっと引用した。
日本のメディアは、そこにあったUFO関連のリークもあるという発言を取り上げたくらいだった。もっと大事な質問があったのに、取り上げたのはそこ!?という感じで大いに落胆した。
元外交官からの質問や、ACTA(この法律、内容もそうですが作る過程にも相当問題あり。参照:『無名の一知財政策ウォッチャーの独言』)への言及があったりと非常に大事な情報があった。その中で、私に勇気をくれた言葉があった。その部分だけ原文と訳(かなり意訳)を以下に載せた。
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tburgi:
欧米政府は、報道の自由を法的に保障するなどして、自分たちの道徳的権威を主張してきた。
ウィキリークスとあなた自身に対する法的な締め付けを行うことで、この主張には説得力がなくなるように思える。
(アメリカに好かれてる報道機関なんて守る必要があるだろうか?メディアとして認められ報道の自由を主張するのに、国から許可をもらわなければならないとしたら、欧米は権威主義体制と変わらなくなってしまう気がする。)
ウィキリークスを攻撃することで、欧米政府が道徳的権威を失うという見方に賛成ですか?
てか、そもそも欧米政府に道徳的権威なんてあったんでしょうか?
Tim Burgiバンクバー、カナダ
ジュリアン・アサンジ:
欧米は、契約やローン、株、銀行株といったものを張り巡らして、力関係を経済基盤に置いてきた。そういった環境で言論が「自由」であることは簡単だ。なぜなら政治的意志の変化なんてものが、こういった(経済的)基盤の変化につながることはほとんどないから。欧米の言論には、ほとんど権力に対する影響力がなくて、ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てる自由くらいしかない。中国のような国家では、検閲がすみずみまで行き渡っている。なぜなら言論がいまだに力を持っていて、権力はそれを恐れているからだ。検閲というものを考えるとき、支配体制の中で言論の力が持つ可能性を表す経済的なシグナルだと考えるべきなんだ。アメリカが我々を攻撃してきたことは、大きな希望でもある。言葉の力がこの経済包囲網を突き破ることができるかもしれないんだから。
Threats of legal sanction against Wikileaks and yourself seem to weaken this claim.
(What press needs to be protected except that which is unpopular to the State? If being state-sanctioned is the test for being a media organization, and therefore able to claim rights to press freedom, the situation appears to be the same in authoritarian regimes and the west.)
Do you agree that western governments risk losing moral authority by
attacking Wikileaks?
Do you believe western goverments have any moral authority to begin with?
Thanks,
Tim Burgi
Vancouver, Canada
The west has fiscalised its basic power relationships through a web of contracts, loans, shareholdings, bank holdings and so on. In such an environment it is easy for speech to be "free" because a change in political will rarely leads to any change in these basic instruments. Western speech, as something that rarely has any effect on power, is, like badgers and birds, free. In states like China, there is pervasive censorship, because speech still has power and power is scared of it. We should always look at censorship as an economic signal that reveals the potential power of speech in that jurisdiction. The attacks against us by the US point to a great hope, speech powerful enough to break the fiscal blockade.
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アメリカは言葉の力を認めている、だからウィキリークスが恐い。
言葉の力はまだなんとか大丈夫なんじゃないか、そんなアサンジ氏の言葉は私がブログを続ける力になってます。
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