2010年12月9日

真っ当なビジネスとは #WikiLeaks

[追記]
Flattrの共同設立者の1人、Peter Sundeは、Pirate Bayの立ち上げ人でもあります☆
そりゃあ、WikiLeaks応援するわな。 

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企業による資金ルート遮断作戦によって苦戦しているウィキリークスに力強い味方が!
DataCellというアイスランドの中間支払い処理を行っている会社です。

Andreas Fink(アンドレアス・フィンク)CEOは、VisaMastercardの決定を不服とし、ウィキリークスの寄付金の送金サービスを続行するとホームページで発表。以下抜粋&翻訳。

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[一部省略]
言論の自由は、検閲や制限なく話せる自由だ。言論の自由は国連人権宣言第19条で認められ、国際人権法で認められた人権である。さらに、欧州、アメリカ大陸、アフリカそれぞれの国・地域の人権法でも認められている。[訳注:アジアと書かれていないのが考えさせられる…]
ウィキリークスが何か罪を犯したなんて、考えるのもバカバカしい。もし、ウィキリークスが犯罪的ならば、同じ情報を流している CNNBBC、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、アルジャジーラといったその他大勢も犯罪者ということだ。だけど、誰も彼らに[そういった意味で]触れようともしない。まだニューヨーク・タイムズを購読することもできるし、クレジットで買うこともできてるだろう。
世界のどこかで、何かの犯罪で、ウィキリークスが組織として告訴されたということも聞いていない。結論は、ウィキリークスは我々の人権のために闘っているのだから、彼らに寄付するのはただただ名誉なことである、ということだ。
DataCell はクレジット・カード支払い処理を手伝いながら、ウィキリークスのために業務を行うまでだ。このことをいろんな視点からどう捉えることもできる。[だが]我々は誉れ高い組織のために、彼らがサーバー上での読み込みと、人々が読みたがっているメッセージ[おそらく公電]の配信とに必要な資金を得る手伝いをしている。
VisaMastercardのような世界規模でのクレジット・カード決済を独占している大企業が、法律よりも政治勢力を優先しなければならないと考えているなら、何億ユーロという損害を覚悟しなければならないし、相当な取引を失う覚悟もしなければならない。このことで、世界規模のクレジット・カードが終焉するということも十分ありうるだろう。

アンドレアス・フィンク
DataCell ehf CEO


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翌日には、さらに強調するような文章を掲載。


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[一部省略]
ウィキリークスに対し支払い処理を行っているDataCell ehf は、寄付が再び可能となるよう即刻、法的措置を取ることに決めた。ウィキリークスがVisaのブランドに傷をつけたとは思えない。ウィキリークスへの支払い停止は顧客との合意を反故にするものだ。Visa利用者はウィキリークスへ寄付する意志をはっきりと示しており、Visaはその要求を満たせていない。ウィキリークスへ送金をする場合に比べれば、送金を阻止する方が、彼らのブランドをもっとずっと傷つけることになるだろう。大勢のVisaの顧客が、私たちに、寄付が実際できるかということを確認してきた。また彼らはVisaが彼らを拒否したことを不服としている。Visaが私たちを締め出そうとしている政治的圧力の下にいるのは明らかだ。Visaのような世界クラスの会社は政治に関与すべきではないし、送金という得意分野で普通にビジネスをすべきだ、と我々は強く信じている。ギャンブルやポルノといったビジネスに対し送金することは、彼らにとって何ら問題ない。人権を掲げるウィキリークスへの寄付の方が倫理に反するというのが何故かなんて、私の理解を超えている。

VisaはウィキリークスとDataCell ehf に対し大きな損害を与えた。支払いを7日間以上差し止めるということはありうるかもしれないが、今後一切の寄付を拒否するというでは、寄付そのものが成り立たなくなる。これは明らかにウィキリークスにとって財政上の大きな損失を引き起こすわけで、これこそが差し止めの唯一の目的のように思われる。これはVisaのブランドがどうこうの問題ではなく、政治問題だ。Visaはこういったことに関与すべきでない。

寄付をしたいという方は振込を利用してください。 そして、地域にあるVisaの取引会社に行って、Visaを使ってウィキリークスに寄付をしたいというあなたの誠実な要望を分かってもらってください。その間、私たちウィキリークスをサポートすることに全力を尽くします。

アンドレアス・フィンク
DataCell ehf CEO
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こういう粋なCEOもいるんだな、とちょっと感動しました。
まあ、リスクもあるけど、いい宣伝にもなるし、なかなかしたたかな社長さんなのかもしれません。
でも、こういうCEOが成功できる世の中になるようWikiLeaksは頑張ってるのだと考えれば、この反応は当然か。

それからスウェーデンのMalmö(マルメ)にあるFlattrという会社もウィキリークス支援を発表しました。
以下、SVTの記事の一部翻訳:

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社長のLinus Olsson(リーヌス・オルソン)氏は
「現時点で何の判決も下されていないのに、(送金停止を)続けるのは違法だ。」

「アサンジ氏はスウェーデンで一個人として起訴された。ウィキリークスが起訴されたわけではない。」

「ウィキリークスに寄付したいという人がいるなら、我々はその手はずを整える。警察とのゲームに付き合う気も、勝手な規約を作るつもりもない。」

と、語っている。

今のところ、約3500人がFlattrを通じてウィキリークスに寄付をしている。寄付金は目下増加しており、おそらく一連の騒動が増加の原因だろう、とオルソン氏。
寄付金は直接ウィキリークスに行くのではなく、同サイトの運営の法的支援をしているオランダにある基金に送られる。
MastercardVisaPaypalのような大企業は、違法行為をしているとの理由でウィキリークスとの関係を切っている。
MastercardVisaとは異なり、Flattrのホームページに対する外部からの攻撃はない。

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ちなみにFlattrはソーシャル・マイクロ・ペイメントという画期的な寄付システムを採用しています。
この方式だと送金遮断はかなり難しくなるそうです。興味のある方は、ホームページをご覧下さい。(てか、この紹介文かなり愉快な書き方してるな…。)

さらに!Paypalが堪忍したのか、口座資金凍結を取り消したようです!
口座への新たなる寄付は制限されたままですが、口座にすでに送られた寄付金はウィキリークスへ送金されるそうです↓
Paypal släpper Wikileaks-tillgångar


[追記]
Flattrに関する翻訳元になった記事は、SVT textにしかありません。時間が立つと消えてしまうので、一応原文を張っておきます。

Malmöföretag hjälper Wikileaks

Malmöföretaget Flattr är ensamt om att
förmedla donationer till Wikileaks.

Ingen är vare sig dömd eller åtalad
för läckorna från Wikileaks, och så
länge det gäller kommer Flattr att
fortsätta förmedla pengar till
organisationen, säger Linus Olsson,
bolagets styrelseordförande.

-Och det Assange anklagas för här i
Sverige rör enbart honom som person,
inte Wikileaks, säger Olsson till TT.

-Om någon vill stöjda Wikileaks med
pengar, ordnar vi det. Vi ska inte
leka poliser eller stifta egna lagar.

Hittills har ca 3.500 personer donerat
pengar till Wikileaks via Flattr.
Bidragen har ökat på senare tid enligt
Olsson, sannolikt som följd av all
uppståndelse.

Bidragen går inte direkt till
Wikileaks, som inte är någon formell
organisation, utan till en stiftelse
i Nederländerna som juridiskt stödjer
verksamheten.

Stora företag som Mastercard, Visa och
Paypal har brutit med organisationen
med motiveringen att den sysslar med
illegal verksamhet.

Till skillnad från Mastercards och
Visas hemsidor har Flattrs sajt inte
utsatts för några attacker utifrån.


英語で読める記事はこちら(The Local)。

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