2010年12月8日

スウェーデン・テレビ、SVTのGood job!な仕事 #wikileaks


[追記]
Dokument inifrånでWikiLeaksのドキュメンタリーが放送されると書きましたが、SVTは特別に英語版も製作、それがYou tubeですっかり出回ってます。
しかも50分強の番組をスプリットなしでアップロードする強者まで(笑)

WikiRebels -The documentary
(リンク切れの可能性もあります)

夏から半年近くかけて作った力作!SVTの株はこれで上がったわ~。
***

SVT(スウェーデンの公共テレビ)の評論家Stig Fredriksonは「アメリカは中国みたいなことをしている(USA agerar nästan som Kina)」と評した。以下、Assange tar fokus från Wikileaks bedriftの要約。

***
アサンジ氏逮捕を大々的に報道させ、リーク公電そのものの内容から人々の目をそむけようとしている。
アメリカだけでなく、ウィキリークスを公式に非難した他国もその流れに同調するであろう。
国境なき記者団もこれに対し、抗議声明で「米仏のような国の言論の自由に対する政治が、突然、中国と同じようなことになってしまった。」と述べている。
中国やイラン、サウジアラビアのような閉鎖的な国から公電がもれたわけではない。アメリカなのだ。
非民主的な国の立場は微妙である(リーク内容によって自国に有利であったり有害であったりするから)。

今までに、リークによって出た犠牲者は1人も報告されていない。また、世界中の閣僚や外交官の中で、赤っ恥をかいた者もいれば、笑う者もいる。全うなことをしていた者は逆にリークのおかげで評価されることもあるから。

また、やる気のあるジャーナリストにとってリークは朗報だ。ウィキリークスは常にスクープを出し続けてきた。普通のジャーナリストが一生に一度出せるか出せないかのスクープを、ウィキリークスは毎日出しているのだ。

オープンであることや透明性はすべての当該国の国民にとってよいことだ。だから、民主国家であるなら、リークを止めるのではなく、[リークされた内容に問題があるなら]国民にどう説明すべきかを少なくとも考えるべきだ。

同時にアメリカ・ウォッチャーたちは、リークがアメリカの衰退を示しているのではないかと懸念している。
***

同じ媒体で、無茶苦茶言ってる記事を見たこともあるけど、この記事を読んで、
スウェーデンではまだ言論の自由は残されている、と思えた。StigGood job!

ちなみにWikiLeakstwitterでもつぶやかれてたけど、SVTはリーク公電の内容を検証したり、今回のリークという現象を検証する番組を早くも作りました。仕事が早い〜♪
Dokument inifrånという番組で国内のことを扱ったドキュメンタリーを毎週放送しているのですが、今回2週にかけてウィキリークスを特集しています。かなり好意的な作り方をしていると思う。

第1回目は、アメリカがスウェーデン国内でテロリスト(の疑いを勝手にかけられた普通の人々)を監視していた!しかも、それをスウェーデン政府も裏で了承していた!というリークについてでした。
アメリカの諜報活動に関しては、ノルウェーのテレビ局がすでに調査報道で明らかにしていた(ノルウェーでも同じことしてた)のですが、スウェーデン政府が監視活動を許可していた、というのは公電で明らかになりました。きっと国民が納得しないだろうから、秘密協定っていうことで、どうでしょうね?なんて提案していたらしい…。どっかで聞いたことあるような話だけど…。

第2回目はまだ放送されてないけど、「リークを武器として」なんてタイトルで、ウィキリークスそのものについてのドキュメンタリーとなりそうです。

いい仕事をするメディアは多いに応援しよう!(WikiLeaks含め)

でも削除されたツイートに言及するメディアがいないのはどーなんだ!?

0 件のコメント:

コメントを投稿