2011年1月16日

日本関連のリーク 〜その7〜 (15公電のツイート・メモなど)


[追記]
下記でツイートした公電の一部が翻訳されています!
アイスランドはナガスクジラの捕獲を日本輸出のためだけに行っている (ウィキリークス・ウォッチ・ジャパン)

[追記2]
アイスランド発の公電が公開されたことと、ツイッターがアイスランド議員などの情報提出を迫られたことは、なんとなく関係があるのかしら…と、まず考えられる。タイミング的にです。確証はないです!

***
 一昨日、「日本」のワードを含む複数の公電が一挙にアップされたことを@tokyorichさんのツイートで知りました。
少しは報道されるかと思いきや、ネットで調べた限りではヒット数はゼロ。なので、詳しく書きたい所なのですが、ちょっと時間がないので、日本にどう言及されたかというツイート(半分以上が@tokyorichのツイートの翻訳)のコピーをとりあえず並べておきます。

文書番号の最初の数字が公電が書かれた年(09なら2009年)。
その後に発信先の大使館が続きます。
以下、@tassaleaskより。
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#09REYKJAVIK25 #wl-jp 捕鯨委員会で日本に気を遣いすぎてるとアイスランドがシロナガスクジラ漁を始めるかもしれない。翻訳RT RT@tokyorich Too much respect… #wikileaks http://bit.ly/eRs1pz 
#09REYKJAVIK104 #wl-jp 日本が捕鯨交渉で特別視される理由が、アイスランドには分からない。翻訳RT@tokyorich Iceland does not see why Japan should…#wikileaks http://bit.ly/hgQ4sX

#09BERLIN1054 #wl_jp 民主党の勝利に対するドイツ・メディアの反応。(鳩山の不可能な公約。国民の期待を裏切ることになるのでは…などの予測) 参照RT@tokyorich #wikileaks http://bit.ly/eYocLt

#09MONTREAL80 #wl_jp 日本と他27ヶ国は北朝鮮による航空上の安全保障の脅威に大混乱。(2009.03)翻訳RT@tokyorich So Japan and 27 other countries… #wikileaks http://bit.ly/hQAGI0

#09REYKJAVIK122 #wl_jp 日本はアイスランドのシロナガスクジラ肉をそのまま買ってくれるかな?翻訳RT@tokyorich Is Japan taking on Icelands's fin... #wikileaks http://bit.ly/fKEJed

#08REYKJAVIK105 #wl_jp アイスランドの捕鯨は日本への輸出にかかってる。翻訳RT@tokyorich Icelandic whaling may depend on exports to… #wikileaks http://bit.ly/h5WgvJ

#08REYKJAVIK110 #wl_jp IWCの交渉が意味することは、捕鯨の現状維持の正当性。(アイスランド)翻訳RT@tokyorich IWC negotiations… status quo… #wikileaks http://bit.ly/hTo8OJ

#06BRASILIA1089 #wl_jp エタノールとバイオ燃料における日本・ブラジル間の協力関係について米大使館が注視。翻訳RT@tokyorich ...on Ethanol and Biofuels. #wikileaks http://bit.ly/fhDvDb      

#07SAOPAULO165 #wl_jp 2007年、日本はエタノールを代用燃料として考えていた。 翻訳RT@tokyorich ...ethanol as an alternative fuel in 2007. #wikileaks http://bit.ly/fsRlA0

#08SAOPAULO269 #wl_jp 2007年、日本はブラジルから3億6千3百万リットルのエタノールを輸入した。翻訳RT@tokyorich Japan imported 363 million... #wikileaks http://bit.ly/hbtJhf

#08RIODEJANEIRO205 #wl_jp ブラジルの半官半民石油会社Petrobasが三井と提携。 翻訳RT@tokyorich ...Petrobas is working with Mitsui #wikileaks http://bit.ly/go6n5z  

ついでに1月5日付けでアップされた公電。#09MOSCOW2541 #wl_jp シェル代表曰く、サハリンからの液化天然ガスは米国でなく日本に輸送している。公電自体の主題はロシアの石油会社ガスプロムは将来的に見ても芳しくないということ。

#09HANOI809 ノン・ドゥック・マイン・ベトナム共産党書記長の来日時、麻生元首相との会談での投げやりな態度の描写あり。http://is.gd/RPc6X7(WL)、http://is.gd/AMWvaH(外務省HP)

#08REYKJAVIK71 #wl_jp アイスランド駐在の日本大使が、、国際機関やNGOと協力して、アイスランドによるパレスチナへの救援物資輸送作業を監督する件に触れられている。http://is.gd/WlbNNw

日本についての言及もあるけど、それより気になることが書かれていた…

#09REYKJAVIK41 とある反NATOデモでは参加者が1人だった。彼は駐禁を取られた(笑 "one protest had 1 participant - an anti-NATO demonstrator..." http://is.gd/y2ZrWK    

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さて、2時間前にAftenbladet紙が東京発のSecret公電を公開しました。(今回ウィキリークスがリークした公電ではもっとも機密度が高いのがSecret。)
これは、かなり重要そうです。時間ができ次第、続きを書きたいと思います。
(日本のメディアで報道&検証されることを期待してます!)

とりあえずはツイートのコピーだけで。

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#wl_jp 東京発。Baiken-Uという日本が95%所有するコンソーシアム(共同企業体)が、イランへウラン精鉱(yellowcake)を売ろうとしているとの疑惑について。http://is.gd/B9QLSn(Aftenposten) 

#wl_jp(続 き)AP通信での記事が元になっているが企業名を明かしたニュース・ソースは今のところ見つからない。公電の内容はアメリカが、この疑惑の検証を日本に依 頼。外務省の協力を得ながら経済産業省が調査することになった。(公電の時期は2009年12月と2010年4月)

#wl_jp 公電で言及されている記事はおそらく、これ:Intel report: Iran seeking to smuggle raw uranium http://is.gd/DUIejG  
 

2011年1月10日

ダニエルとジュリアンの違い (オープンリークスとウィキリークス)#wl_jp

三木直子さんのブログでOpenLeaks と カリスマ(あるいはその欠如)というエントリを読みました。
(三木さんは去年のChaos Computer Club主催のカンファレンスでウィキリークスが行った講演内容を翻訳し、字幕もつけて下さったプロの翻訳家さんです→26C3 字幕つきYoutube画像 とてもいい内容なので是非ご覧になって下さい。)

このエントリにコメントしようと思ったら長くなりすぎたので、自分のブログに載せることにしました。

***
ダニエルの講演を聴いて思ったのは、アサンジの方がある意味より現実的で、ダニエルの方が完璧主義なんじゃないかということです。

彼にしたら、組織の活動と目的が、組織構造そのものや技術的なシステムと一貫していなければならないのかなって。
彼の信念は、一言で言えば、Distributedなのかと(日本語で言うなら「脱中心」のがピンとくるかもしれません)。インターネットの本来の力を信じ、「サイバースペース独立宣言」(EFFの原文: A Declaration of the Independence of Cyberspace)に見られるような昔ながらのオタク気質(いい意味です!)が彼には残っているのかなと。

変なたとえですけど、成田空港建設をめぐる三里塚闘争に、仮にこの2人が加わっていたとしたら、 ダニエルは海外に行くときは陸路とか航路を使って意地でも飛行機に絶対に乗らないタイプ。でも、アサンジは乗れる。プラスになると判断すれば、飛行機に乗ってでも活動を続けるタイプ。

つまり、アサンジはより現実的な人間で、そういう点では妥協できてしまうのかな、と。
彼は「脱中心」とは別のコトにプライオリティがあるような気がするのです。それは告発の効果を最大化すること。言い換えれば、公益の高い情報がなるべく多くの人に伝わることです。それは、彼のジャーナリストとしての経験も影響しているのかもしれません。
もっと言うなら、真実を伝えるということにかけては、彼も完璧主義なのかもしれません。周りの反対を押し切って、実名をすべて出そうとしていたという所を聞くとそんな感じがします。
(それが倫理的にどうなのか、まだ私は判断できませんが)

ウィキリークスがこれからどうなるかは分かりません。
でも、現時点で一定の成功(私は大成功だと思う)を収めたことは間違いないです。知名度が上がったことで(パブリシティ)、情報を多くの人に届けることができたーーCryptomeなど多くのリーク·サイトができなかったことはここにあると思います。それは、初期、ウィキリークスという組織自体の秘匿性を維持したおかげもあると思います。Cryptomeの創設者などはそれを批判したわけですが、組織を維持し、かつパブリシティを高めるためには結果的に良かったということも示したのではないかなぁと。(あと、三木さんがおっしゃられてるようにやっぱりアサンジのカリスマ性も否めない)

一方、オープン·リークスはすでに知名度を持って出発するわけですから、彼らのやり方は現在の状況にかなっていると思います。
これがうまく行けば、彼らが目標とする現実世界を反映した脱中心の組織·システムができあがるのですから、すごいプロジェクトだと思います。

ウィキリークスもオープン·リークスも、大きな不正/義がどんどん不可視化されていく世界を変えようとしている点では同じです。
彼らを対立するものとして眺めるのではなく、どちらのいい所も私たちが享受できればいいと思います。欲を言えば、どちらも何らかの形で支援できれば、なおいいですけど。

残された大きな課題のひとつは内部告発者の保護、直近の問題はマニング兵士の救出だと思います。(彼はウィキリークスの被害者ではなく、米国の非民主的な体制の被害者であることは強調しなければなりませんが)

以上、翻訳家でも技術屋でもジャーナリストでもない犬の遠吠えでした。

追伸
ダニエルは名字(Domscheit-Berg)のタイプが面倒くさいのでダニエルとしました。
なぜか私、ダニエルはダニエルと呼べるけど、アサンジをジュリアンとは呼べない。。
これもカリスマゆえなのでしょうか…?(笑)

***
[追記]
当サイトでのオープンリークスについてのエントリ(2010/12/11)

オープンリークス自身がリンクを貼っていたサイトに関する詳細な記事(英語)↓
From Wikileaks to OpenLeaks, Via the Knight News Challenge

Julian Assange & Daniel Domscheit-Berg

2011年1月9日

ツイッターへの個人情報開示を請求した裁判所命令の翻訳 #wl_jp

日本でも記事が出た、米地方裁判所によるツイッターへの個人情報開示請求。
ウィキ側の情報提出を要求か ツイッターに米捜査当局(共同)

日本語では小林恭子さんの英国メディア·ウォッチでもっと読めます。
米司法省が、ツイッターに対し、アサンジやアイスランド議員の個人情報開示を要求

ニュースの出所はアイスランド議員のブリギッタ・ヨンスドティルのツイート
(彼女はSVTのドキュメンタリー『WikiRebels』にも出てました。)
※@nofrillsさんのまとめ(Togetter)→米司法省Twitterにユーザー情報開示を請求

そしてSalon紙が裁判所命令文書を独占入手↓
DOJ subpoenas Twitter records of several WikiLeaks volunteers

A copy of the Order served on Twitter, obtained exclusively by Salon
(Twitterに出された命令のコピーはSalonが独占入手した。)

この文章の後にそのPDFへのリンクがありました。
一次資料が大事と思い、そちらを翻訳しました。議論の参考になれば幸いです。
法律文書は原文も分かりにくいので、訳文は分かり易さを重視して訳しました。
(なお、こちらは法律の専門家ではないので、もし間違いなどあったらご指摘頂けると助かります。迷った箇所などは[]で原文、又は説明を挿入しています。)

***
東ヴァージニア地区 合衆国地方裁判所
アレキサンドリア管区

MISC. NO.[miscalleneous number]10GJ3793

秘匿条件つきで申請[Filed Under Seal]

命令

今案件は合衆国法典第18編2703条[政府によるアクセスの要件]の2703条(d)に従って当裁判所が処理することになった。2703条d項は、(電子コミュニケーション·サービスや遠隔計算システムを提供しており、カリフォルニア、サンフランシスコにある)Twitter,Inc.に対し、特定の記録やその他の情報(添付Aで明示)を開示するよう請求するものである。請求者は特定の明確な事実を提示しており、それによって求められている記録や情報は進行中の犯罪捜査に関連し、重要であると信じるに足る合理的な根拠を示した、と当裁判所は決定を下した。

求められている情報は進行中の犯罪捜査に関連し、重要であると思われ、この捜査や請求や命令に関わる誰かに当命令について事前に通知することは、捜査に深刻なダメージを与えることになると思われる。

合衆国法典第18編2703条の2703条(d)に従って、Twitter,Inc.は当命令の日付から3日以内に、アメリカ合衆国に添付Aで明示された記録やその他の情報を引き渡すことが命じられた。

さらに、裁判所書記官は連邦検事事務局にこの請求と当命令の複写3部を提出することも命じられた。

さらに、請求と当命令は当裁判所が命じない限り公表不可[sealed]とし、
当裁判所が許可しない限り、Twitterは、登録加入者又はいかなる人物に対しても、当裁判所の請求と命令が存在すること、及び捜査が存在することを明かしてはならない。

アメリカ合衆国下級判事 Theresa Buchanan

2010/12/14

添付A
入手可能であれば、以下の情報を提出すること。CD-ROM、電子メディア、Eメール(tracy.mccormick@usdoj.gov)上の電子データが好ましいが、そうでなければ703-299-3981へのファックスで。

A.次の顧客、もしくは登録加入者(WikiLeaksに登録されている、もしくは関係のあるアカウント)のアカウント情報;2009年11月1日から現在までの期間における rop_g; birgittaj; Julian Assange; Bradley Manning; Rop Gongrijp; Birgitta Jonsdottir

1.登録加入者の名前、ユーザーネーム、仮名[screen name]、またはその他の人物証明
2.連絡先住所、現住所、会社住所、Eメール·アドレス及びその他連絡先情報
3.接続記録、セッションの時間及び持続時間の記録;
4.サービス[利用時間]の長さ(開始日時を含む)、使用されたサービスのタイプ
5.電話番号、又はその他の登録加入者が特定できる番号(一時的にアサインされたネットワーク·アドレスも含む);及び
6.そうしたサービスに対する支払い方法と出所(クレジット·カード番号や銀行口座番号を含む)と請求書記録

B.A部にあるアカウントと時期に関するすべての記録と情報

1.上記当該アカウントへ、又はそれらのアカウントからのあらゆる接続におけるユーザーの活動記録(日時、[時間の]長さ、接続方法、転送データの容量、ユーザー·ネーム、[データ等の]送信元・宛先のIPアドレス含む);
2.コンテンツ外の情報で、上記当該アカウントによって、又はそれらのアカウントのために蓄積[記憶/stored]された通信やファイルの内容に関連・付随するもの(例えば、送信元・宛先のメールアドレスやIPアドレス)
3.上記当該アカウントに関連するメモや通信記録。

***


今回の件は、WikiLeaksだけでなく、ネット上での個人情報保護が以下に脆弱なものかを明らかにしたと思います。
Facebookのプライバシー侵害のことは年末にも書きましたが、それはFacebookだけでなくTwitter(利用規約の「ユーザーの権利」を是非一読してみてください)、Googleなども、ユーザーの情報を勝手にどうとでも使えます。
(例えば最近のGoogleに関するニュース→Google violates laws: police ストリート·ビューの写真を取る際に、通信データも採集&保存していた)

そして、個人情報収集を秘密裏に行えるような法整備がなされていることも重要です。
今回は使われなかったけれど、例えばNational Security Letter (Wikipedia)
これも個人情報を提出させるだけでなく、命令が出たことも言ってはいけないという代物です。
このLetterは2003〜2006年の3年間だけでに19万通以上発行されているとのこと。
EPIC(Electronic Privacy Information Center)の記事も参考になると思います。

ただ。今回の裁判所決定を議員に事前に通達できるようTwitterが努力したことは評価するべきでしょう。
情報収集の対象にもなってるRop Goggrijpのブログエントリのsecond PDFは"order to unseal the order"(緘口令解除命令)で、Twitterが地裁に抗議しなかったらこのことは明るみに出ることすらなかったのが分かります。

(ちなみにRop Gonggrijpは、1993年にオランダでXS4ALL ("Access for all")という言論の自由が確保されたプロバイダー(Free Speech ISP)を創設したうちの1人。時を同じくしてジュリアン·アサンジもオーストラリア版Free Speech ISPであるSuburbiaをスタートさせました。)

大企業と国家は市民から不可視になり、市民が国家及び大企業から丸見えになる。
その流れの中で、今回の事件が「発覚した」ことはとても重要だと思います。

[追記]
nofrillsさんからツイート(こちらこちら)をもらい、「添付」のB2部分を修正しました!ありがとうございます!B2は、この命令文がフォロワーにも影響があるという根拠となっている重要な部分です。他の方でも、修正すべき箇所を教えていただけると助かります★

[追記2]
Fast companyの記事を元にした日本語エントリ(Long Tail World)で緘口令解除令の経緯が書かれています!
政府からの召喚状、ツイッターがとった対抗策:Twitter's Move to Overturn WikiLeaks Subpoena Gag Order

なぜTwitterは緘口令に対抗できたか、ということですが、
グーグルからツイッターに引き抜かれれた法務顧問Alexander Macgillivray(...)氏の母校はインターネット法の頭脳を輩出する名門ハーバード大学バークマンセンターで、創設者は 他ならぬペンタゴン白書のリーカー、ダニエル・エルズバーグを擁護したチャールズ・ネッソン教授。(同エントリより)

さらに同記事では、電子フロンティア財団Electronic Frontier Foundation/EFF)と法律スクールのコラボ企画Chilling Effects clearinghouseを牽引しているWendy Seltzerとの関係にも触れています。
EFFは当ブログでもたまに引用していますが、ネット上の言論の自由を技術面と法律面から守ろうとするアメリカのNPOです。

[追記3]
関連記事が吉田秀さんのブログ「気まぐれ翻訳帖」で翻訳されています!
気まぐれ翻訳帖・ツイッターの頑張り

やっぱりここは、Crypto-anarchismだよ!

2011年1月6日

便利なサイトいろいろ(リーカー向け)#cablegate #wl_jp

ウィキリークスを含めたいろんな告発サイトを読み、その情報を広める人たちをリーカーと私は勝手に呼んでいます。
(漏洩者/告発者はSourceだから、間違いではないかと…)

そんなリーカーに便利なサイトを今日はご紹介。

まずはCable Search
Googleアラートを使って、例えばWikiLeaksのサイトとJAとかJapanなどのキーワードを設定すると、キーワードが含まれた公電がアップされた際に通知メールが届きます。
これはこれで便利なのですが、実は検索があまり正確でない。見落としがあるのです。
でも、Cable Searchはかなり正確。
重要度が分かる格付けシステム付きだし(ただし日本関連の公電はほとんど評価されてないです)。
でも正確過ぎるという難点も。例えば、Japanが本文に入っている公電が全部出てくるので、そこまで関係ないブラジリアやマドリッドからの公電もヒットしてしまう。
ちなみにこのサイトは、Eccar(European Centre for Computer Assisted Research/コンピューターによる調査のための欧州センター)とVVOJ(オランダ-フラマン語圏の調査報道ジャーナリスト連合)のコラボだそうです。

次ににも言及したCable Tags
ほとんどのタグや本文内の略語の正式名称が、ここでカバーされているようです。

3つ目はPrivet Bank
Tassaはスウェーデンの犬ですが、こちらはウクライナの猫によるサイト。(ページの一番下までスクロールすると、今日のミルクを得るためにキーボードの上で頑張る猫の同志がいます。)
Crypto, Covert, Cy, Spanky, Cyndiという名前の5匹の猫だそうです。

由来はこちら→Crypto cat(NSAのサイトへジャンプ)

WikiLeaksからアップされた公電が、実は削除されたり編集されているということにお気づきでしょうか?ざっと見た感じ、個人名を匿名にしたとか、そういう変更が多いようです。
そんな削除された公電や編集前の公電も保存&公開&比較しちゃってるのがこのサイト。
このサイトの一番の利点は、Aftenposten紙やGuardian紙などが独自公開した公電もチェックでるということです。現時点でそういった「非公式」公電は300以上あります。
このサイト、もともとは銀行関連のリークをしているサイト。
ウクライナ最大のPrivat Bankにちなんで、Privet Bankというサイト名にしたと思われます。
(Privetはロシア語で「こんちは!」とか「やあ!」、英語で言えば「Hi!」の意味。Privet Bankは「やあ、銀行」となる。ちなみにウクライナでは東部ではロシア語、西部ではウクライナ語が使われることが多い。)

最近、飽きてきた猫たちは新しい遊びを始めたそうです↓
Talking Cats Play Pattycake(Youtube) 

4つ目はDazzelpod
これもPrivet Banksと同じく、公電のすべてのヴァージョン(編集過程)が分かるようになっています。例えば、同じ文書番号でも#1、#2と異なるヴァージョンがある公電もあります。こちらの方が、見やすいです。
ただしこちらはWikiLeaksがアップした「公式」公電しか見れません。

5つ目はKABELS
こちらも公電検索エンジン。
オープン·ソースで早い、見やすい、安全(全般的にSSLで、ログやトラッキングの記録は残らない)!

6つ目は翻訳コラボ·サイトCrowd leak
ハクティビスト集団AnonymousによるOperation leakspin作戦の進化型。
Operation leakspinは公電リークへ世間の注目を集めるための作戦の総称で、公電の翻訳·分析·要約などを呼びかけていました。(公電翻訳をしているTassaも知らず知らずに作戦に参加していたということに!)
この翻訳&要約をもっと洗練された形にしたのがCrowd leak。独自の記事もあります。写真付きで見やすい!
でも、最終更新が1月3日なのが気になる…。
サイト名はCrowdjournalism(Crowdsourced journalism)にちなんでいます。

誰もがニュース/知識の創造に参加、修正ができる、草の根ジャーナリズムの流れの一環。権力や企業寄りのバイアスが少ないという点が利点だと主張しています

ちなみにLeakspinは、ロイツマガールの別称リークスピン(Leekspin/長ネギスピン)をもじったものだそうです。リークスピンはフィンランドの民謡とアニメ『BLEACH』の映像を組み合わせたフラッシュ動画らしいです。Anonymous、幅広いな…。

他の犬猫も頑張ってるのだねぇ…