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2011年1月9日

ツイッターへの個人情報開示を請求した裁判所命令の翻訳 #wl_jp

日本でも記事が出た、米地方裁判所によるツイッターへの個人情報開示請求。
ウィキ側の情報提出を要求か ツイッターに米捜査当局(共同)

日本語では小林恭子さんの英国メディア·ウォッチでもっと読めます。
米司法省が、ツイッターに対し、アサンジやアイスランド議員の個人情報開示を要求

ニュースの出所はアイスランド議員のブリギッタ・ヨンスドティルのツイート
(彼女はSVTのドキュメンタリー『WikiRebels』にも出てました。)
※@nofrillsさんのまとめ(Togetter)→米司法省Twitterにユーザー情報開示を請求

そしてSalon紙が裁判所命令文書を独占入手↓
DOJ subpoenas Twitter records of several WikiLeaks volunteers

A copy of the Order served on Twitter, obtained exclusively by Salon
(Twitterに出された命令のコピーはSalonが独占入手した。)

この文章の後にそのPDFへのリンクがありました。
一次資料が大事と思い、そちらを翻訳しました。議論の参考になれば幸いです。
法律文書は原文も分かりにくいので、訳文は分かり易さを重視して訳しました。
(なお、こちらは法律の専門家ではないので、もし間違いなどあったらご指摘頂けると助かります。迷った箇所などは[]で原文、又は説明を挿入しています。)

***
東ヴァージニア地区 合衆国地方裁判所
アレキサンドリア管区

MISC. NO.[miscalleneous number]10GJ3793

秘匿条件つきで申請[Filed Under Seal]

命令

今案件は合衆国法典第18編2703条[政府によるアクセスの要件]の2703条(d)に従って当裁判所が処理することになった。2703条d項は、(電子コミュニケーション·サービスや遠隔計算システムを提供しており、カリフォルニア、サンフランシスコにある)Twitter,Inc.に対し、特定の記録やその他の情報(添付Aで明示)を開示するよう請求するものである。請求者は特定の明確な事実を提示しており、それによって求められている記録や情報は進行中の犯罪捜査に関連し、重要であると信じるに足る合理的な根拠を示した、と当裁判所は決定を下した。

求められている情報は進行中の犯罪捜査に関連し、重要であると思われ、この捜査や請求や命令に関わる誰かに当命令について事前に通知することは、捜査に深刻なダメージを与えることになると思われる。

合衆国法典第18編2703条の2703条(d)に従って、Twitter,Inc.は当命令の日付から3日以内に、アメリカ合衆国に添付Aで明示された記録やその他の情報を引き渡すことが命じられた。

さらに、裁判所書記官は連邦検事事務局にこの請求と当命令の複写3部を提出することも命じられた。

さらに、請求と当命令は当裁判所が命じない限り公表不可[sealed]とし、
当裁判所が許可しない限り、Twitterは、登録加入者又はいかなる人物に対しても、当裁判所の請求と命令が存在すること、及び捜査が存在することを明かしてはならない。

アメリカ合衆国下級判事 Theresa Buchanan

2010/12/14

添付A
入手可能であれば、以下の情報を提出すること。CD-ROM、電子メディア、Eメール(tracy.mccormick@usdoj.gov)上の電子データが好ましいが、そうでなければ703-299-3981へのファックスで。

A.次の顧客、もしくは登録加入者(WikiLeaksに登録されている、もしくは関係のあるアカウント)のアカウント情報;2009年11月1日から現在までの期間における rop_g; birgittaj; Julian Assange; Bradley Manning; Rop Gongrijp; Birgitta Jonsdottir

1.登録加入者の名前、ユーザーネーム、仮名[screen name]、またはその他の人物証明
2.連絡先住所、現住所、会社住所、Eメール·アドレス及びその他連絡先情報
3.接続記録、セッションの時間及び持続時間の記録;
4.サービス[利用時間]の長さ(開始日時を含む)、使用されたサービスのタイプ
5.電話番号、又はその他の登録加入者が特定できる番号(一時的にアサインされたネットワーク·アドレスも含む);及び
6.そうしたサービスに対する支払い方法と出所(クレジット·カード番号や銀行口座番号を含む)と請求書記録

B.A部にあるアカウントと時期に関するすべての記録と情報

1.上記当該アカウントへ、又はそれらのアカウントからのあらゆる接続におけるユーザーの活動記録(日時、[時間の]長さ、接続方法、転送データの容量、ユーザー·ネーム、[データ等の]送信元・宛先のIPアドレス含む);
2.コンテンツ外の情報で、上記当該アカウントによって、又はそれらのアカウントのために蓄積[記憶/stored]された通信やファイルの内容に関連・付随するもの(例えば、送信元・宛先のメールアドレスやIPアドレス)
3.上記当該アカウントに関連するメモや通信記録。

***


今回の件は、WikiLeaksだけでなく、ネット上での個人情報保護が以下に脆弱なものかを明らかにしたと思います。
Facebookのプライバシー侵害のことは年末にも書きましたが、それはFacebookだけでなくTwitter(利用規約の「ユーザーの権利」を是非一読してみてください)、Googleなども、ユーザーの情報を勝手にどうとでも使えます。
(例えば最近のGoogleに関するニュース→Google violates laws: police ストリート·ビューの写真を取る際に、通信データも採集&保存していた)

そして、個人情報収集を秘密裏に行えるような法整備がなされていることも重要です。
今回は使われなかったけれど、例えばNational Security Letter (Wikipedia)
これも個人情報を提出させるだけでなく、命令が出たことも言ってはいけないという代物です。
このLetterは2003〜2006年の3年間だけでに19万通以上発行されているとのこと。
EPIC(Electronic Privacy Information Center)の記事も参考になると思います。

ただ。今回の裁判所決定を議員に事前に通達できるようTwitterが努力したことは評価するべきでしょう。
情報収集の対象にもなってるRop Goggrijpのブログエントリのsecond PDFは"order to unseal the order"(緘口令解除命令)で、Twitterが地裁に抗議しなかったらこのことは明るみに出ることすらなかったのが分かります。

(ちなみにRop Gonggrijpは、1993年にオランダでXS4ALL ("Access for all")という言論の自由が確保されたプロバイダー(Free Speech ISP)を創設したうちの1人。時を同じくしてジュリアン·アサンジもオーストラリア版Free Speech ISPであるSuburbiaをスタートさせました。)

大企業と国家は市民から不可視になり、市民が国家及び大企業から丸見えになる。
その流れの中で、今回の事件が「発覚した」ことはとても重要だと思います。

[追記]
nofrillsさんからツイート(こちらこちら)をもらい、「添付」のB2部分を修正しました!ありがとうございます!B2は、この命令文がフォロワーにも影響があるという根拠となっている重要な部分です。他の方でも、修正すべき箇所を教えていただけると助かります★

[追記2]
Fast companyの記事を元にした日本語エントリ(Long Tail World)で緘口令解除令の経緯が書かれています!
政府からの召喚状、ツイッターがとった対抗策:Twitter's Move to Overturn WikiLeaks Subpoena Gag Order

なぜTwitterは緘口令に対抗できたか、ということですが、
グーグルからツイッターに引き抜かれれた法務顧問Alexander Macgillivray(...)氏の母校はインターネット法の頭脳を輩出する名門ハーバード大学バークマンセンターで、創設者は 他ならぬペンタゴン白書のリーカー、ダニエル・エルズバーグを擁護したチャールズ・ネッソン教授。(同エントリより)

さらに同記事では、電子フロンティア財団Electronic Frontier Foundation/EFF)と法律スクールのコラボ企画Chilling Effects clearinghouseを牽引しているWendy Seltzerとの関係にも触れています。
EFFは当ブログでもたまに引用していますが、ネット上の言論の自由を技術面と法律面から守ろうとするアメリカのNPOです。

[追記3]
関連記事が吉田秀さんのブログ「気まぐれ翻訳帖」で翻訳されています!
気まぐれ翻訳帖・ツイッターの頑張り

やっぱりここは、Crypto-anarchismだよ!

2010年12月14日

インターネットで覇権を握るのは?

予告しておきながら伸び伸びになってしまったアメリカのインターネット支配についてと、それに対するカウンター・ムーブメントのお話です。

ルート・サーバはアメリカがほぼ独占している

アメリカのインターネットにおいて覇権を握っているといったようなことを、ちっらと前に書きました。
その理由のひとつはルートサーバにあります。
ルートサーバとはドメイン名空間の頂点にある情報を保持するサーバだそうです。
(ウィキペディアより。なにせTassaはPC素人。否、素犬。)

世界に13あるうち10のルート・サーバをアメリカの企業や軍が所有しています。
ドメイン・ネーム・が始まった当初は、ストックホルム、アムステルダム、そして東京のルート・サーバ3つだけでした。
(ちなみにストックホルムのルート・サーバは大学が実験的に始めたもの。東京のも大学間のプロジェクトによるもの。)
一部の人には常識なのかもしれませんが、私は知らなかった。



EveryDNS.netはwikileaks.orgのドメインを潰したことは記憶に新しいです。
しかし、たとえこの会社のような個々のDNSサービス会社がドメイン潰しを拒否したとしても、最終手段としてルート・サーバから働きかけることができるそうです。

つまり、どんなに末端のDNSサーバ会社が頑張っても、その気になればルート・サーバから切断してしまえる。

2008年、ウィキリークスがスイス銀行に関するリークをした時、カリフォルニアの裁判所である決定がなされました。

以下、BBCの記事「Whistle-blower site taken offline」より引用&大意訳。

***
[…]同サイトのドメイン名を管理しているDynadot社は、サーバからウィキリークスのすべての
トレース(形跡)を抹消することを裁判所が決定し、メイン・サイトは切断された。
また、当裁判所で新たな決定が下されるまでは、wikileaks.orgのサイトや他のサイト及びサーバにアクセスできるようなドメイン名を阻止するよう、裁判所はDynadot社に指示した。
他の決定は、現在のドメイン名が別のドメインとして登録されないようドメイン名をロックすべしという決定もなされている。
ウィキリークスは決定は憲法違反であり、サイトは強制的に検閲されている、と主張した。
[以下省略]

[…]the main site was taken offline after the court ordered that Dynadot, which controls the site's domain name, should remove all traces of wikileaks from its servers.
The court also ordered that Dynadot should "prevent the domain name from resolving to the wikileaks.org website or any other website or server other than a blank park page, until further order of this Court."
Other orders included that the domain name be locked "to prevent transfer of the domain name to a different domain registrar" to prevent changes being made to the site.
Wikileaks claimed that the order was "unconstitutional" and said that the site had been "forcibly censored".

***

ドメイン名を他のDNSサービス会社に移すのを阻止することはDynadot社ひとつではできません。考えられる方法はいくつかありますが、たとえばルート・サーバからドメイン名を潰すことも可能です。
(と、知り合い談。詳しい人、教えて下さい~。)

2008年のこの時は、ウィキリークスがドメインを喪失する前に、すでに情報が出回ってしまったために、サイトを潰しても情報を止めることはできませんでした。

[追記]
日本語で読める当時の記事がありました→内部告発サイト『Wikileaks』が強制的に閉鎖――国外サーバーで対抗(ワイアード)

同じくミラーが増殖した今の状況では、ルート・サーバから切断しようとしても情報の削除はより困難になったと言えるでしょう。

ルート・サーバをアメリカがほぼ独占している状況を見ると、「硬直した資本主義は寡占へと向かう」のはインターネット界でも同様であることが分かります。
一方で、インターネットは自由に情報を共有しやすいインフラでもあり、多くのハッカーやPCオタクはそういった自由な気質を好むように思われます。
なので、一部の企業が制限できるような不自由なネット環境はイヤだ!とそれに対抗しようとする勢力もまたインターネットで生まれたわけです。

海賊党の登場

そういったグループのひとつが、海賊党(Pirate Party)です。スウェーデンの海賊党WikiLeaksとの公式協定も結んでいます。

(とりわけネットにおける)情報の民主化が喫緊の問題であり、それ以外のことには関わらないという政策理念を持っています。
でも、言論の自由があらゆる社会問題を論じることの根本にあり、インターネットが普及したことを考えれば、これは大げさでないと思います。

こちらのサイトで海賊党に関する記事の翻訳が沢山あります(このサイト、本当にすごいです)↓

P2Pとかその辺のお話

そんな海賊党がスウェ─デンで誕生したのは2006年。そして知名度を上げてきた2009年に欧州議会選挙がありました。若者を中心に多くの支持を集め、議席を獲得。

今年のスウェ─デン議会選挙

ところが2010年、スウェ─デン議会選挙のあった今年、海賊党はまったくと言っていいほど話題になりませんでした。

注目を集めたのは、スウェ─デン民主党という反移民政策を訴えている政党。彼らの作った選挙用コマーシャルは過激と話題になりました。チャンネル4ではCMに一部ぼかしでも入れないと流せないという事態に。とは言え、賛否両論ありながらも、しっかりその名を知らしめたスウェ─デン民主党。議会での議席を獲得するための必要最低得票率を満たし、20議席をスウェーデン議会に置くことになったのです。

そこで、私が思ったのは単純に、「他の少数派政党に対していくら何でも不公平なんじゃないか」ということ。ニュースで毎日これでもかというくらい「宣伝」してもらったわけですから。確かに海賊党が2009年のEU議会選挙で、同じようにメディアの注目を集めたのは間違いありません。なので、新しめの党が注目を集めるものだ、といえばそれまででしょう。

スウェ─デン民主党に対するメディア・スクラムの裏に何があったのかは分かりません。しかしながら、海賊党が注目を集めなかったのはあながち偶然ではない、ということが今回のリーク公電で明らかになったのです。
その公電について明日、詳しく書こうと思います。

2010年12月7日

ウィキリークス包囲網 #wikileaks


[追記]
ペイパルが、口座閉鎖の際に政治的圧力があったことを公式に認めました。
PayPal admits US pressure over WikiLeaks account freeze

アサンジ 氏の逮捕に加え、ウィキリークスへの兵糧攻めが本格化してきた。

ペイパルに続き、スイス銀行が口座を閉鎖、ついにMaster CardVISAが送金サービスを停止した。ペイパルはもともと問題起こしてたし、銀行が口座凍結するっていうこともあるにはあった。でもVISAがサービスを停止したのは史上初めてだそうだ。AmazonEveryDNS同様、理由は「規約違反」。憲法でも法律でもはなく、彼ら民間企業の「規約」で寄付金が止められている。

スターリンが大粛正したのは、彼が懐疑的で臆病だったっていうのを聞いたことがあるけど、アメリカもウィキリークスが相当怖いのかもしれない。

2010年12月6日

Twitter上で、「#WikiLeaks」が検閲されている


Twitterのトレンド機能で人気の話題が分かるようになっています。ウィキリークスは先週から話題独占、当然、トレンドでも1位のキーワード!

と、思いきや上位10位にも入っていない…。

これは意図的にキーワードから外されているのでは?利用者の関心が向かないようにしているのでは?

詳細な分析の結果、どうやらそのようだ、とまとめたブログがあります↓


同ブログによると、Twitter側は検閲ではなく、技術的な問題だ、などと弁明しています。
でも、まぬけなことにtrendistic.comというサイトでtwitter上のトレンドを調べると、#Wikileaksは最頻出単語。

例えば、11/28だけ見ると、世界中のtwitter上での話題の2%もが、#Wikileaksです。



もし、これが故意でないとしたら、トレンド機能には重大な欠陥があるということだ、と同ブロガーは述べています。

てか、実際SNSに私のwikileaksへのリツイートが反映されてないんだけど! 
関係ないツイートは反映されてるのに。
これも検閲?それとも単なるミス…?

2010年12月5日

自分のお金が引き出せない… #wikileaks

ウィキリークスへの送金業務、ペイパルが停止
(2010年12月5日22時25分  読売新聞)

記事には「送金業務の停止」って書いてあるけど、これって口座の凍結、つまり自分のとこにきた寄付金にアクセスできない、と。

自分のお金が引き出せない…
その決定をいち企業ができる…
私的所有を謳いながら、こういうこともしてしまう。
なんつー、ダブルスタンダード!

PayPalは前から問題ありで、気に入らない組織の口座凍結やってましたけどね。
(Wikipediaの同組織の記事、"Critiscism and limitation"にもちょこっと載ってます)

ちなみにガーディアン紙で、もしまだPayPalが使えたら、あなたは寄付をする?っていうアンケートをやってます(笑)↓
Would you be a WikiLeaks paypal?

リーク内容に触れたいのに、米国及び企業のやり方が露骨すぎて、書かざるをえない。。

個人的には米国の核200発がドイツ、ベルギー、オランダ、トルコ、イタリアに配置してあるっていうリークを見て、沖縄にもあるというリークも出てくるんじゃないかと気をもんでます。

ウィキリークス:米戦術核配備も暴露 オランダ、ベルギーに
(毎日新聞 2010/12/1)

2010年12月4日

サーバーを遮断させたのは誰か? #cablegate

アメリカ政府の言論統制が日に日に露骨になってきていますね~。


どうやら、とりわけこの人がやっきになってウィキリークスを閉鎖しようとしているみたいです
↓ 



ガーディアン:
WikiLeaks fights to stay online after US company withdraws domain name


【一部抜粋、訳】

(前略)ジョー・リーバーマン上院国土安全保障委員会委員長は、今週はじめ、ウィキリークスを支援しているすべての組織は同組織との関係を「即刻終わらせる」よう指示した。

(略)

ジュリアン・アサンジは今朝、この状況展開は米国における「国家検閲の民営化」の一例であり、「深刻な問題だ」と言った。

「これらの攻撃が私たちのミッションを止めることはできない、だが、米国における法の支配というものについて警鐘を鳴らす必要がある。」と、彼は警告した。

(略)

昨日遅く、 データのビジュアル化を行っているTableau Software社 は、リーバーマン上院議員の要請で、ウィキリークス外交公電用のイメージ画像のひとつを削除した。

同社のブログでに、Elissa Fink はこう書いた、「当社のサーバーからデータを削除するという決断は、上院国土安全保障委員会委員長であるジョー・リーバーマン上院議員からの公共の要請に対応したものです。リーバーマン議員はウィキリークスをサーバー上で提供している組織に対し、同ウェブサイトとの関係を終了するよう呼びかけました。」

ロンドンに拠点を置く、アサンジ氏の代理人であるマークスティーブンス弁護士は、サイトのシャットダウン後、Twitterにこう書き込んだ
「 Wikileaksドメインを閉鎖させる圧力がかかったようだ 。」

「私はこれがeverydns[訳注:ウィキリークスにドメイン名を提供していた会社]自身によって行われたなんてこっとは、これっぽっちも信じていない。」と、スウェーデンのBitsec Consulting社のコンピュータセキュリティ専門家であるアンドレ・リカードソンは、ロイターに語った。

彼らに圧力がかかっていると思う、とリカードソン氏。この発言はおそらく米国当局について言っているのだ。


(略)

EveryDNS.netが言うには、[サイバー]攻撃は一週間続き、そのため同サイトはAmazonのより弾力性のあるEC2上で「クラウドコンピューティングサービス」を一時利用せざるをえなくなったのだが、この攻撃は「Everydns.netのインフラ(約50万のサイトにアクセスを可能にする)の安定性を脅かした。」とのこと。

ウィキリークスはサービス終了の24時間前に通告を受けており、「wikileaks.orgサイトのいかなるダウンも、別のドメインサービスプロバイダーを使わなかったサイト自身の問題である。」と、EveryDNSは言った。
[訳注:要するに、「24時間も時間があったら別のプロバイダーを探せるでしょ、サイトが見れないのはうちのミスじゃありません。」ということ]


(略)

木曜遅く、Amazonはブログで、政府の要請でデータを削除したという報道は「正確でない」と述べた。

Amazonいわく、

「[Amazon Webサービス]は、事前に顧客を選別することはありませんが、従うべきサービス規約というのがあります。

ウィキリークスはその規約に従っていませんでした。

違反は数ヶ所に及びました。

たとえば、規約には『利用者は、コンテンツのすべての権利を所有、もしくは管理していること、(…)供給コンテンツの使用がこのポリシーに違反せず、いかなる人や存在を傷つけるものではないことを示し、保証すること。』と明記してあります。

ウィキリークスがこの[公電の]機密内容の権利すべてを所有も管理もしていないことは明らかです。

さらに、ウィキリークスが掲載している25万点という膨大な量の機密文書が、罪のない人々を危険にさらさないよう細心の注意を払って編集されたとは思えない。」

そしてこう記してある
「企業や人が、合法的に自分のものでもないデータを大量に入手して保管し、他人を傷つけないための配慮もなく掲載し続けている場合、これはサービス規約に対する違反となる。こうした者たちはほかの場所で運用してもらわなければならない。」

しかし、コメンテーターが指摘しているように、Amazonは以前、アフガニスタンやイラクでの米国の戦争についてのデータが含まれているウィキリークスからの『戦争ログ(war log)』をのサーバー提供をしたという事実があり、今回のスタンスは過去の事実に矛盾している。


【訳終わり】

ウィキリークスはアマゾンに対し、
「[言論の自由を保障する]憲法修正第1条を守ることが嫌だというなら、本の販売などやめるべきだ。」

If Amazon are so uncomfortable with the first amendment, they should get out of the business of selling books.

http://twitter.com/#!/wikileaks/status/10073870316863488

それから、 先日書いたペンタゴンペーパーを流出したエルズバーグ氏が、Amazon不買運動を呼びかけているそうです!

http://www.antiwar.com/blog/2010/12/02/daniel-ellsberg-says-boycott-amazon/


ちなみに、一連の閉鎖問題に関する良い要約だ、とウィキリークス自身がほめていたサイト↓
Recap: WikiLeaks faces more heat in the wake of cablegate

(前文)「告発サイト・ウィキリークスにとって、長い1週間であった。AmazonやEveryDNSのせいでサイトをあっちこっちに移すようになって、問題は膨らむばかり。その一方で、政治的な問題や逮捕状をつきつけられている。真実は、危険で素晴らしいものとなるからだ。」



アサンジ氏が危惧している国家検閲の民営化ですが、
インターネットは今、ほぼ完全にアメリカに支配されています(って書くと、うさんくさい陰謀説みたいだけど)。

今回アメリカのAmazonだけでなく、スイスの「.ch」ドメインも削除されたという事実がそれを物語っています。

次回はそれについて少し。

※アマゾンのコメントの訳は以下の記事を参考にしました↓
http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20423682,00.htm

(でも主張はガーディアンと真逆)

誰がリークをしたのか? #wikileaks #cablegate



Tassaがウィキリークスについて知ったのは、2年前です。

そのときは、オーストラリアが、児童ポルノ規制の名の元にネット上での検閲をしているというリークでした。ブロックされたサイト一覧もアップされました。(なぜか歯医者のHPまで入っていた…)
その後、中国の検閲サイトに関するリークもありました。
グアンタナモ収容所の問題が発覚したのもウィキリークスが発端なのです!

いろいろすごいリークがあって、そのうちすごいことになるとは思ってたら、アフガニスタン戦争の機密文書が出て「ついに、ここまで!」と驚きました。

アフガニスタンとイラクの戦争機密文書、そして今回の外交公電。
この3つが、今年の3大リークなのですが、どうやら全ての流出が同一人物の手によって行われたんだとか。

一体誰がリークしたのでしょう?

ウィキリークスでは、元のドキュメントは暗号化され、世界中のPCを経由してサーバーにたどりつきます。そしてまた世界に分散しているハッカーが暗号を解いてドキュメントを読めるようにするらしいです(Tassaはパソコンに詳しいわけではないです…)。

何が言いたいかというと、ウィキリークスでさえ、漏洩者の断定は難しいということです。

でも、さすがアメリカ合衆国。
今回の漏洩者の目星はかなり前からつけていました。
23歳のBradley Manning(ブラッディー・マニング)陸軍上等兵です。

アフガニスタン文書流出のもっと前、今年の5月に彼はクウェートで拘束されました。
2007年のロイター社バグダッド支局に務めていた記者の殺害は、米軍のヘリコプター『アパッチ(Apache)』による銃撃のためだった、という証拠ビデオを流出させたからです。
(そのビデオはyoutubeで見れます。オリジナルはSafety ModeとかになってるのでRT(前Russia Today)からのニュース映像↓)

通報者は彼とチャットをしていたハッカー、Adrian Lamoという人なんだとか。
その時のチャットをガーディアンで紹介しています。
 

"I would come in with music on a CD-RW labelled with something like 'Lady Gaga' … erase the music … then write a compressed split file. No one suspected a thing ... [I] listened and lip-synched to Lady Gaga's Telephone while exfiltrating possibly the largest data spillage in American history." He said that he "had unprecedented access to classified networks 14 hours a day 7 days a week for 8 months".
「「レディ・ガガ」って名前が貼ってあるCD-RWを持って入るところだったんだ(…)音楽は消去して(…)圧縮スプリットファイルを書いた。誰にも怪しまれなかった(…)アメリカ史上最大規模かもしれないデータ流出の最中に、(ぼくは)レディ・ガガのTelephoneなんかを聴いてたんだ。」
彼は言った、「8ヶ月間、機密ネットワークには週7日、1日14時間もの想像に及ばないほどのアクセスができた。」

Manning told his correspondent Adrian Lamo, who subsequently denounced him to the authorities: "Hillary Clinton and several thousand diplomats around the world are going to have a heart attack when they wake up one morning and find an entire repository of classified foreign policy is available, in searchable format, to the public ... Everywhere there's a US post, there's a diplomatic scandal that will be revealed. Worldwide anarchy in CSV format ... It's beautiful, and horrifying."
後にマニングを当局に通報したエイドリアン・ラモに、マニングは言った。
「ヒラリー・クリントンや世界中の何千っていう外交官が、ある朝目が覚めて、外交機密文書がまとめて検索可能で誰もが読むことができるようになってるなんて知ったら、心臓発作を起こすだろうね。…アメリカ中の新聞は、公開された外交スキャンダルだらけになるだろうね。CSVフォーマットにおける世界規模の無政府状態(…)すばらしいし、ぞっとするよ。」


He added: "Information should be free. It belongs in the public domain."
彼はそしてこうも言った、「情報は自由であるべきだ。情報は公共の領域にあるものだ」と。

***
そのマニング氏に、今週火曜日、懲役52(!)が求刑されたそうです。

拘束もすでに200日に迫ろうとしています。

日本でも少しだけ、マニング氏について報道されています。

アサンジ氏が注目を浴びていますが、漏洩者なしにウィキリークスは成り立たない、ということはアサンジ氏自身も認めています↓

 
(「リークした人こそ讃えられるべきでは?」という質問に)
「過去4年間で我々が目標にしてきたことは、ほぼ全てのジャーナリズム的暴露に伴う危険をおかしてくれた情報提供者の社会的地位を高めることだった。こうした人の努力なしには、ジャーナリストなんて立ち行かない。」
For the past four years one of our goals has been to lionise the source who take the real risks in nearly every journalistic disclosure and without whose efforts, journalists would be nothing.

さらに彼はこう続けた。
「もし本当に、国防総省が言っているように、例の若い兵士、ブラッドリー・マニングが最近のリーク公開に一役買っているんだとすれば、彼はまちがいなく無類の英雄だよ。」
If indeed it is the case, as alleged by the Pentagon, that the young soldier - Bradley Manning - is behind some of our recent disclosures, then he is without doubt an unparalleled hero.

 ブラッドリー・ マニング氏


2010年12月3日

サーバー遮断、そしてドメイン停止→復活!

WikiLeaks、米アマゾンを批判
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101203k0000m030059000c.html

DoS攻撃の次は、アマゾンのサーバー遮断…。今、サーバーはストックホルムのVita Bergen(White Mountain)の地下に移ったそうです。


こんなに堂々と公開していいのか…

http://www.youtube.com/watch?v=qwlATf9xse4


なんて思ってたら、こちらのEveryDNS.netも遮断してしまったみたいです。

「wikileaks.orgのドメインがやられた」
と、twitter上でつぶやきが。


そして今度はスイスで再開!すごいな。。。
http://wikileaks.ch/

追記:
上記のリンクも無効にされてしまいました。。8時間くらいもったんですかね。
現在、以下3つのドメインを取得したようです。